7時起き。
喉が痛かった。
体が冷えていた。
腹が減っていた。
劇場入りする前に千駄ヶ谷ホープ軒へ。
がつんとしたものを食べて気合いを入れる。
11時劇場入り。
夏に買ったサンダルを履いていたのだが、靴底がとても硬く、足の裏が痛くなった。
おまけに靴擦れまでしてしまった。
ホープ軒に寄ったのに体も暖まらなかった。
2時開演。
台詞を言う時に口が回らなかった。
必要以上に舌に力を入れなければならず、カクカクした演技になってしまった。
知恵ちゃんとなべさんの掛け合いも、同じ台詞を繰り返し、ループ状態になりかけていた。
全体的に噛み噛みの回。
平木くん、北さん、なおみさん来る。
亜企ちゃんが平木くんと話していた。
「背、伸びたんじゃない?」
確かに178センチくらいありそうだ。
「上京した時は、170センチちょいだったんですけどねえ」
二十代中盤から後半にかけて、成長期並に身長が伸びる男は珍しい。
ソワレまでの空き時間に、台本を最初から声に出して読み返す。
舌に、口蓋との距離感を覚えさせるようなもの。
優子ちゃんのお客さんが、マックのハンバーガーを大量に差し入れてくれた。
二つもらい、電子レンジで温めるが、パンがぱさぱさになってしまった。
チンする前にミネラルウォーターですこし湿らせれば良かったが、後の祭り。
7時にソワレ開演。
マチネよりも落ち着き、全体がよく見えた。
芝居も、マチネより安定していた。
ビデオ撮影をしたのは昼の回だったが。
芝居をする前に、ストレッチや発声をしてコンディションを整える。
だが、整えるのではなく、コンディションを判別するためのアップは、どういうやり方があるだろうか。
念入りに柔軟や発声をやっても、本番になると動きが固く、台詞は噛み噛みということがある。
喉をやられることもある。
逆に、何もしなくても調子が良いということもある。
舌も筋肉なので、筋トレを怠るとその報いを受ける。
上演時間は2時間3分から4分に落ち着いてきた。
清水、榊原、飯川、内田、シゲ来る。
シゲは出張先から新幹線での帰り道に寄ってくれた。
清水たちが飲んでいる店に合流。
内田くんが芝居を見に来てくれたのは初めて。
ふと思い出した。
大学1年生の時、12月の本公演稽古で授業に全然出られず、たまに顔を出すと、
「久しぶりだな」
とみんなに言われた。
その時に内田くんが、
「チケットちょうだい。見に行くからさ」
と言ったのだった。
なぜ、その時にチケットを渡せなかったのかは覚えていないが、結局彼は来られなかった。
その時以来の宿願を今日果たせたということになる。
どちらかといえばこっちの宿願だが。
どの役者が良かったなどの話を聞き、12前に店を出る。
また近いうちに飲みましょうと約束。
1時帰宅。