菅原文太も

7時前に起きる。
きんぴらゴボウ、切り干し大根で朝飯。
どちらも人参が入っており、色合いが似ていた。

コーヒーを飲み、書き物を少しして、8時50分から仕事。
先週やっていた作業の続き。
午前中、グラフ表示が妙だというトラブルを調べ、ひとつだけ容量がべらぼうに大きくなっていたExcelを直すよう依頼したりで、自分の作業が出来なかった。

昼、水村美苗『母の遺産 新聞小説』読む。
母と、娘二人。
妹の視点で、母の過去、姉妹の過去がゆっくりと解きほぐされていく。
タイトルに「新聞小説」とある理由については調べず読んでいる。
水村美苗の小説には『本格小説』というタイトルのものがある。
『嵐が丘』ふうの小説を現代の設定で書き上げたものだった。
読み終わった時「なるほどー」と思ったし、大変面白かった。
借り物のバタ臭さがないのが良かった。
「新聞小説」についても、読み終わってから「なるほどー」と思った方がいい。

午後、データベースの更新がうまくいかないとTNさんに言われる。
今やっている改修は、早めに取りかかりたくても、手をつけては他の仕事が来るという案配でなかなか進まない。
更新不具合により作業が滞ってしまう以上、そちらを先になんとかしないといけない。

暫定的だが、更新不具合に配慮したフォームに変更した。
改修を急ごうと、印刷したテーブルのリスト片手に、クエリの修正にとりかかる。

ところがフィールドの配置だけでなく、テーブルの名称まで変更してしまったため、修正ではなくクエリを一から作り直す手間がかかってしまった。
頭の中で全作業量を計算してみたが、とても一週間では終わらない。
すべて修正した後は、ほかのツールの変更をやらないといけない。

迷った末、すべてを変更するのはやめた。
重くなっているデータだけ分散する。
だが、テーブルシャッフルの経験は生かし、段階的に移行出来るようにする。

試行錯誤をしてみた。
全とっかえよりも、早いうちに変更を適用出来そうだった。
これでよし。
6時半前に仕事をあがる。

7時過ぎ帰宅。
ポテトサラダ作る。
CameraZOOM-20141201200146761

先月か先々月にも作ったが、その時よりちゃんと出来た。
自炊習慣が復活して、勘が戻ってきたか。

菅原文太亡くなる。
高倉健に続いて、というところに、運命を感じる。
対照的な二人なのだけど、活躍した時代が違うので、80年代以降共演作品はない。
内田樹さんが以前、
「我々世代で、広能に頼まれて、イヤと言える人間はいない」
というようなことを言っていた。

『千と千尋の神隠し』で、釜爺の声をやった時は、「ほおー」と思った。
天丼をむしゃむしゃ食べる芝居が良かった。
アレを見ると天丼が食べたくなる。
「チビどもー」
「手ぇ出すならしまいまでやれ」
「グッドラック」
「あの魔女は怖えぞー」
「わからんか。愛だ」
など、フレーズが耳に残る。
何でもない言葉なのに、鼓膜にはんこを押されたみたいに。

木下恵介監督『死闘の伝説』に出演している。
北海道の開拓村が舞台で、木下映画には珍しい、バイオレンス満載の作品。
岩下志麻に求婚、断られ、切れて、馬で追いかけ、襲うという、とんでもない役。
これが見たい。

12時半就寝。