「祭りの準備」観た

昼前に起き、昨日買った肉まんをレンジで温めて食べた。
年末の休みに入った時と同じく、気怠く過ごす。
図書館は明日から開館。
戯曲を読む気になれず。

昨日借りた映画はすべて原田芳雄がらみ。
古い順に観ることにした。

『祭りの準備』を観た。
主人公は江藤潤。
昔から、ずうとるびの江藤くんと混同してしまうが、別人。
どっちが有名なのだろうか。

原田芳雄の役は主人公の友達で、手癖の悪い村のやくざ者。
妹がヒロポン中毒になって頭がおかしくなってしまう。
その妹と主人公の祖父が肉体関係を持ち、子供が生まれる。
彼女は子供を産むことで正気を取り戻す。
女、爺さんから逃げる。
爺さん、女を追いかける。
爺さんの息子、主人公の父親は、女房の他に村に二人も女がいる。
その息子が爺さんをいさめる。
爺さん、失意のあまり、慟哭した挙げ句、自殺。

爺さん役が浜村純、父親役がハナ肇。
どちらも印象的な芝居だった。

狭い村の濃すぎる人間関係に嫌気がさした主人公が、東京に旅発つところで映画は終わる。

原田芳雄は、窃盗で暮らしを立てているのだが、人を殺めてしまい指名手配されている。
主人公がこっそり故郷を出て行こうとしているその駅で二人は出会う。
原田芳雄は何度も万歳をしながら、主人公を送り出す。
この場面が一番心に残った。

村の閉塞感は牢獄のようで、その中で傍若無人に生きる原田芳雄は、飛び抜けて自由に見える。
『七人の侍』で三船敏郎が出る場面に感じるのと同じような気持ちになった。

夜、久しぶりに袋入りのインスタント麺食べる。
「好きやねん」という袋入り面を箱買いしたことがある。
3年前だ。
あれで、袋入り麺はしばらくいいか、という気持ちになった。

梅酒を飲む。
昨年秋に出来たが、年を越えたので味にまろみが出ている。