「たみおのしあわせ」観る

10時に起きる。
玄米粥を作って食べる。
外は晴れだった。
1時過ぎにカーテンを開ける。
それまで薄暗がりでぼんやりしていた。

「丸信」へ行き、ドトールでコーヒーを飲みながら、戯曲を読む。
シラーの『群盗』に取りかかる。

4時半過ぎに店を出る。

久しぶりに「ささま書店」へ。
ここに来るといつも固まる。
品揃えではなく、揃え型にうならされる。
ささま書店だけにしか使えない図書券をいくら分でも好きなだけ女神様がくれるというなら、とりあえず200万円分ください。
いや、店ごとください。
満足するまで読みふける時間と、その間の食事だけ用意してくれるなら、一歩も外に出なくてもいい。
そんな、魅惑の古本屋。
行くと必ず、古本の目利き客が数名いる。

圧倒され、結局なにも買わずに古本屋を出る。
コナミへ。
クロールで1K泳ぐ。

7時半帰宅。
パン屋の総菜パンで夕食。

『たみおのしあわせ』見終える。
ラスト、結婚式の誓いの場面から先の展開が、この映画を好きになれるかどうかの踏み絵になっている。
その場面までの麻生久美子の美しさが気の毒という意味で、好きな展開ではなかったが、そういうのもアリという見方で見た。
オレは、誓いの言葉の場面以降は、たみおの夢もしくは妄想と解釈している。
バスで逃げたり、オヤジを膝枕したりなど、あえて嘘っぽくしているように見える。

オダギリジョーと原田芳雄の父と息子関係が良かった。
原田芳雄と焼き肉を食べる場面、本当の親子に見えた。
本当の親子に見せるための演技スキルなんてないし、真剣に集中したり、命がけでやったりしても、そういう力の入れ方で本当の親子に見える芝居は出来ない。
わかりやすい上手さなんて、駄目なんだなあ。
「粋」としか言いようがないセンスが作り出す演技か。
原田さんの演技を「うまい」なんて、もう決して言わないようにしよう。
そういうことじゃないんだ。たぶん。

『ツィゴイネルワイゼン』久々に見る。
音を消しても面白い映画こそ、これぞ映画だと思う。
この作品はそういう映画だ。
2時間20分以上あるけれど、毒にやられるように画面に魅せられる。