締めのカレーライス作戦

12時過ぎ起き。
疲労の度合いと睡眠時間と起床時間の関連性が崩れている。

玄米粥作り、ネギキムチ、ハムエッグと一緒に食べる。

外は雨だった。
今年の1月は雨が多かったらしい。

『繁栄の昭和』読み終える。
短編集。

表題作は、明治通りに面した弁護士事務所が舞台。
用事があって事務所のあるビルを訪れた男が、ピストルで撃たれて死ぬ場面から始まるが、そこから先のストーリーは展開せず、そのうちに主人公が、この作品の成り立ち自体に疑念を持つ。
すなわち、この世界は未完に終わった探偵小説の中ではないかという疑念。

「リア王」という短編も面白かった。
とある中劇団のリーダーが、の本番中客席に着メロが鳴り響いた時、思わず曲に合わせて歌ってしまう。
それが見事にはまったため、「リア王」に歌う場面が増えていってしまうという話。
たった18ページの作品なのに、これだけで一本の舞台作品や映画が作れそうな奥行きに満ちた物語だった。
奥行きのある短編小説とはこういうものかと、膝を打つ思いだった。

「つばくろ会からまいりました」も、滋味深いお話だった。
病に伏した妻が入院。
家のことは何も出来ない夫に、妻は「つばくろ会」に家政婦の斡旋を依頼する。
やってきた若い娘の屈託ない明るさを、夫はとても好ましく思う。
その娘が実は…という内容。

夜、「四麺燈」で夕食。

帰宅後、おでんを作る。
作り置き用。
大根を先に圧力で煮て、他のおでん種と合流させる。

ジャガイモを入れる。
子供の頃、団地の近くに来ていたおでん屋にはジャガイモがあった。
食べたのは1回か2回くらいだが、とても美味しかったという印象が強烈に残っており、おでんを作る時は時々加える。
ソーセージを加えることもある。

宴会の時、巨大鍋におでんが煮てあれば、何とかなるような気がする。
だが居酒屋なんかでコースを頼んだとき、おでん鍋を選べる店は聞いたことがない。

鍋といえば、締めにうどんか雑炊のどちらかを選択出来るのはよくあるシステムだが、カレーライスという方法もあるのではないだろうか。
鍋にはたっぷりと出汁のきいたスープが残っている。
これに茹でたジャガイモに人参に、足りない分のだし汁を加え、カレー粉と油脂で溶いた小麦粉でソースを作る。
取り皿にライスを盛って配れば、飲みの締めにミニミニカレーライスという必殺技の完成だ。
これは、絶対に受けると思うのだが。