逆方向に落ち込む役者

ハードディスクの転送モードを調べると、AHCIになっていた。
これは、DMAよりも新しいモードだ。
だが内容的にはどうなのか。
転送モードを意識することなく1年以上使ってきたが、見た目と実情の違いがわからない。

ままよ、と思い、ハードディスクのドライバをいったんすべて削除し、PCを再起動してみた。
OSが再びハードディスクを認識してくれるので、適正のドライバが再びインストールされるはずだ。

速度は元に戻っていた。
やはりPIO病だったのだろうか。

ついでにレジストリの削除、不要ファイルの削除をした。
昔はそういうメンテナンスをこまめにやっておかないと、動作速度がすぐに遅くなったものだ。
最近はほったらかしにしていてもPCは十分に速いし、ハードディスクの容量も十分にある。
メンテナンスは怠りがちだ。

夕方、トツゲキ稽古。
雨だったので電車で中野へ。
コンビニでカロリーメイトを買って食べる。

明日、舞監のHIROEさんの家に道具類を取りに行く役目を仰せつかった。
住所を聞き、仲澤さんからレンタカー代をもらう。

稽古後、後藤さんと駅まで一緒。
家でも飲むんですかと聞くと、TAKARAの缶チューハイをよく飲むとのこと。
甘くないのがお気に入りらしい。

中央線に乗り、ウォークマンで音楽を聞いていると、隣に立っていた客にコードをひっぱられた。
山口くんだった。
彼の家は多摩センター方面なので、南武線に乗り換えるのだろうかと思いたずねてみた。
すると、
「新宿で乗り換えます」
の答え。
「逆じゃない?」
電車は高尾方面行きだった。
山口君、一瞬おいてから落胆していた。
「うわ…最悪だ…明日一日ひきずるくらい最悪だ…もうダメだ…」
「そこまで落ち込むことないじゃん。高円寺で向かいの電車の乗り換えりゃすぐだよ」
「いや、ダメです。ダメだ…ダメだ」
貧乏神みたいな後ろ姿が、高円寺のホームに消えていくのを、電車の中から見送った。

10時帰宅。
HIROEさんから聞いた住所をGoogleマップで調べる。
町田市の北西で、八王子寄りのところだった。
予想していたよりもかなり遠い。
ルートを検討する。
甲州街道を西へ行き、多摩センターを通り過ぎるのが一番近そうだ。
山口君はもう帰っただろうか。