野宿列伝

6時半起き。
7時7分まで二度寝。

8時半から仕事。
ローソンのベーコン卵サンドイッチを半分食べる。

午前中の作業、9時前に終わってしまう。

昼、サンドイッチの残りと、スープと、おにぎりを食べる。
台本少し書き足す。
ちょっとでもいいから、毎日必ず台本を書く時間を作らないといけない。
30分ずつでも、一週間でトータル3時間半になるのだ。

午後、多少の修正作業があるほかは何事もなし。

メンテナンスが終わる時間に、ちょっとだけトラブル対応あり。
それらも済ませ、6時前にあがる。

西口郵便局近くの「塚田農場」へ。
潮田君と次回公演の話し合いをしつつ飲み、チキン南蛮と冷や汁を食べる。

制作についての覚え書きを持って行った。
潮田君にも読んでもらいつつ、チケット割引料金の件、宣伝方法、プライガイドの話など、意見を色々聞く。

塚田農場はどの店舗に行っても店員の態度がいい。
潮田君が言った。
「メイドカフェみたいですね」

言われてみれば、ホールは女の子ばかりで、お客さんへの声のかけ方は親しげだ。
首から下をメイド服に変えても、見た目はそれほど違和感がない。
さすが歴戦の勇士潮田君と、思わず膝を打った。

その後、雑談を延々とする。

「そういえばブログ読みましたよ。大丈夫ですか夢遊病?」
「オレも驚いたよ。家から1キロ以上も離れたところをいつの間にか歩いてたんだもの」
「外で飲んで酔っ払って、帰ろうとしていて知らない道を歩いてるってのはありますけどね」
「だよね。オレ、家にいたのに、外に出てっちゃったんだもの。しかも酔っ払ってないのに」
「飲んでなかったんですか?」
「芝居の反省会があったんで少しは飲んでたよ。でも今飲んでる量の3分の1くらいだよ。終わって家に帰って、ドラマ見て感想をツイートして、その後の出来事だもの。確かに、不動産屋めぐりと反省会のはしごで疲れていたけどね」
「どこに行くつもりだったんでしょう?」
「わからないんだ。家を出て左に曲がって、信号を左折して坂を下りて上って、信号を右に曲がってずっとまっすぐ行ったあたりで気がついたんだけど」
「それだけ、引っ越したかったってことじゃないですか?」
「え?」
「無意識に、新しい部屋を探しに行ったんじゃないですかね」
「なるほど。でも、なんで西荻窪方面だったんだろう」
「僕も、二次会でカラオケ行って、いつの間にか家に帰っていたことありましたよ」
「無意識に、帰ろう、って思って?」
「ええ。ルーム出て、荷物置いたままなのにタクシー拾って家に帰って、着いてから手ぶらってことに気づいて、そこで目が覚めて、仕方ないから夜中なのにドアを叩いて起こして、お金払ってもらって、翌朝ごめんなさいって謝って。一緒に飲んでた人が僕の荷物を預かってくれたのを取りに行って」
「なるほどねえ。オレもあったよそのパターン。野宿を4回してる」
「へえー」
「最初が王子小劇場の本番帰りに飲んで、終電で白金高輪台に運ばれて、そこで野宿。次が沼袋での稽古後に飲んで、中野サンプラザ近くのベンチでひと休みしようと思って横になったらそのまま野宿」
「やってますねえ」
「次が原宿での結婚パーティーで飲んで、帰りに高尾行っちゃって、バス停のベンチで野宿。最後は新橋で飲んで西国分寺行っちゃって、国分寺まで歩いてマックで始発待ちしようとしたんだけど、店の中が蒸し暑かったんで、これなら野宿の方がいいやと思って近くの団地のベンチで野宿」
「ははは」
「6年間で4回も野宿するってなかなかないよね。全部夏だったけど」
「野宿は夏でないとダメですよ」
「そうだよね。夏は野宿に限るよね」

11時まで馬鹿話。

11時半帰宅。
クーラーをつけて水のシャワーを浴びる。
バスルームから出ると、部屋は少しだけ涼しくなっていた。
29度に設定して2時就寝。
当分はクーラーをつけないと眠れないかもしれない。