稽古初日

9時から仕事。
まだ夏期休暇期間なのでオフィスは空いていた。

昼、「ジョッパルゲ」でランチを久しぶりに食べる。
ユッケジャンクッパ。
大泉洋に似た店員さんがいて、快活な応対が気持ちいい。
隣の席に白人男性が座り、プルコギ丼を頼み、あっという間に食べ干していた。

午後、特に大きな仕事はなし。
明日も休みなので、いない時に使ってもらうツールの動作チェックをした。

定時に上がり6時過ぎ帰宅。

TOEICの結果がメールで届いた。
昨年よりちょっと上がり635点。
700点にはまだほど遠いが、受験する度に鉢植えの植物が育つのを見るようで、しみじみ嬉しい。

7時から稽古。
アイーダに筋トレをやるように伝える。
腹筋背筋腕立てをちょっとずつ。
たけし、兜森くんと3人でつき合う。
自然とかけ声が出た。

アイーダとタケシの場面を稽古。
たたずまいをいじり、距離感を考えていく。

寂しいから一緒にいるのだが、そのことに気づいていない。
あるいは気づいているけど口にするのが怖い。
気づいてないふりをしているのかもしれない。
そういう関係。

知恵ちゃん以外の女性陣がお休みだったので、女性役をすべてこなしてもらう。
まだ台本に出てこない登場人物もいる。

考えている人物像を短い言葉で定義すると、ステロタイプに落ち込んでしまう気がする。
たとえば「悩みを抱えた女性」とか。

そこに哲学とか人生観とか趣味とか特技とか、生い立ちとか好きな食べ物とか男関係とか、さまざまなプロファイリングを施す。
オレの中にあるものだけではなく、演じている役者が持っているもの、あるいはオレや役者の知り合いの要素を加える。

小さい要素をちょっとずつ集めてきて、要らないものを捨てながら団子状にこねていくのが、うちの稽古だ。

休憩。
アイーダは昔、ラグビーをやっていたという。
その頃体を鍛えていたが、今は衰えて体力がない。
本番までの期間中、体がどのくらい締まるだろう。

稽古続き。
きんちゃん、カウンセリングの場面で言う。
「あの、これ、去年の潮干狩くんのまんまなんですけど」
まったく気づかなかった。

9時20分頃、なるちゃんが到着。
別現場で仕事をしており、終わってから駆けつけてくれた。

9時半過ぎ、稽古終了。
なるちゃんを誘い、アイーダと三人でご飯を食べに行く。

「李房」へ。
9時頃までいた現場は荻窪の稽古場で、ネット配信の映像コンテンツを作っていたという。
なるちゃんは衣装などを担当していた。
荷物が重そうだった。

11時過ぎまで雑談する。

明日は仕事休み。
細田くんと打ち合わせをした時に、火曜日は何もしない日にしようと決めていた。
引っ越しの準備も台本書きもジョギングも筋トレも水泳もその他諸々の作業も、一切何もせずダラダラ過ごそう。
無生産日だ。