6時起き。
パンフ原稿を清書し印刷。
アンケート用紙、受付データなども印刷する。
衣装、制作用具をキャリーカートに詰め、9時40分に家を出る。
少しして、優子ちゃんと知恵から、パンフ修正依頼がきたので、劇場で修正すると返事する。
10時40分に小屋入り。
劇場のタカハシさんに設備の説明を受ける。
皆が集まってきたので、楽屋作りを優先してもらい、オレはPCを広げてパンフ原稿の修正をする。
ネットプリントを使い、セブンで印刷したものを両面コピーする。
コピー機に誰かの免許証があった。
忘れ物だろう。
先日、江古田のファミマでコピーした時も、免許の忘れ物があった。
どちらもレジの人に渡した。
短い期間に免許の忘れ物に二回遭遇するのは、珍しいのか?
この珍しさは運がいいのか?
2時過ぎから通しをする。
出はけ確認の意義もあったので慎重にやったが、テンションはあまり高くなかった。
少し落ち着いてから、抜き稽古をやり直す。
落ち着くといい出来になる。
7時半開演まで、時間的にゆとりがあった。
「コンビニ行っていますけど、何か買ってきましょうか?」
笑里に言われた。
「笑里と同じの」
「いいんですか?」
「いいよ」
買って来たのは鶏団子スープだった。
「初日打ち、あるなと思って、軽いのにしました」
カロリーが低い食べ物だったが、体が暖まった。
受付手伝いのなるちゃん来る。
いつも、受付は役者がやり、本番中は出番のない役者が遅れてきたお客さんの対応をしてきた。
今回は全員出ずっぱりのため、本番中受付を見てくれる人を探していた。
今日はなるちゃん、明日は金ちゃん、日曜はアイーダが手伝ってくれる。
土曜だけが見つからない。
7時半、本番。
最初の、ウノを配るシーンで、皆緊張するかと思ったが、冒頭しばらくはドタバタが多いので、それで力は抜けたようだった。
ラスト、音楽をかけてカーテンコールのところ、戸惑ったような雰囲気を客席から感じた。
だよなあ、と思うが、そうしたいと思ってそうしたのだ。
基本、変えずに、このまま押し通す。
近くに魚民があったので、そこで初日打ち上げ。
音響の井出さん、にしだみきちゃん、千陽さんも一緒に飲む。
千陽さん、
「マグ不足らしくない感じだった
と言う。
いつもの不足にある混沌としたバカバカしさが、今回はあまりなく、わかりやすい話だったとのこと。
バカバカしさがなかったのは、男がオレ一人だったからじゃないかと答える。
そのバカバカしさは、オレが役者で出て、相手役と絡みながら作っていくものだ。
今回、そういう部分は少ない。
場面として用意はしたのだが、深く書き込むことはしなかった。
そっち方面に行くメンバーではないと思ったし、無理矢理そっち方面に持っていっても、はしゃぐオレが、はしゃがない皆の中で浮くという構図になる。
だから、笑里の「めかけ」シーン、知恵監督による「もっと面白く」しようとするシーンは、あっさりめだ。
これ以上スープを煮込むと、えぐみが出て生臭くなるなあと思ったのだ。
あっさりが悪いとは思わない。
こってりが正義でもない。
目的は、美味しいラーメンを作ることであり、具材から判断して、今回はあっさりにしたわけだ。
オレは、こってりやあっさりのどちらかが好きなのではない。
ただ、ラーメンが好きなのだ。
今回は女性中心のラーメンになった。
あっさりスープの細麺で、海鮮出汁が効いている。
そういうラーメンもいい。
で、オレは、なるととして、ぐるぐるしている。
11時過ぎまで飲む。
12時、くたくたになって帰宅。
水のシャワーを浴び、ベッドに倒れ込む。