『漂流』読む

6時10分起き。地道に目覚ましを早い時間にずらしている。起きられるのは夏が近づいているからだろう。冬は頑張っても早起きできなかった。
水耕栽培の水を足す。一昨日からきゅうりがいっぺんに五本ばかり成長し、減りが早くなっている。収穫するタイミングを間違えると、すぐ女の子の手首くらいの太さになる。かといって、手頃な大きさの時が食べたい時とは限らないし、収穫して保存すると鮮度は落ちていく。今朝の段階では、一番大きいのが今日の夕方か明日の朝に収穫できそうで、二本は明後日くらいに食べ頃になりそうだ。今週はきゅうりに不自由しない。ピクルスにでもしてみようか。

風呂に入って汗を流し、朝食に目玉焼きとハムと食パン食べる。目玉焼きには塩を振らなかった。ハムの塩分があれば十分だと思うようにしていかないと、余生が縮む。

9時、駐輪場が埋まっていたので、移動して止めて、美熟魔女ファミマへ。20分ほど『漂流』読む。仲間が増え、一年が経ち、ついに船が見えた? というところまで。

昨夜カレーせんべいを食べていたら、左下の詰め物が取れた。昨秋にとれた場所ではなかった。気が塞いだが、すぐ神田の歯科医を予約した。仕事を30分早く上がらなければいけなくなった。新宿にも、以前通ったクリニックがあるのだが、神田はどのみち今月、定期健診に行く予約を入れていたので、そちらにしたのだ。

30分早く上がる旨をFさんに伝える。

午前中、集計作業をする。マニュアルを見ながら、案ずるより産むがやすしとばかりに、一つ一つこなしていった。週末まで終わればいいらしかったが、早く終えたかった。

昼、「味咲家」でエビフライ定食食べる。まあまあサイズの海老が三尾で680円。コスパはいいと思った。

『漂流』続き読む。

午後、集計を続ける。独り言を言いながら集中して勧めたら、4時ですべて終わった。サイボーグ009になった気分だった。

5時半にあがる。
自転車を新宿に止め、6時に神田へ。

取れた詰め物を渡したが、それは使わず、樹脂で埋めることを提案された。同意する。
少し削られたが、音はあの、おなじみの高音ではなかった。それでも削られている時は全身が硬直する。なんだか、子供の頃よりも歯医者が苦手になっているような気がする。

6時半に治療が終わる。新宿まで行き、自転車で帰宅。

夕食に、ハムサンドイッチを作って食べた。

『漂流』読了。面白かった。
土佐の船乗り長平が、小笠原諸島の鳥島に流され、12年そこで生き、本土に帰るまでの話。
島には草が生えず、川はなく、泉も井戸もない。食べ物は島に住んでいるアホウドリだが、火打ち石がないから、つかまえて肉を生で食うしかない。しかしアホウドリは渡り鳥なので、ある時期になると一斉に島から飛び立ってしまう。それから半年、何を食べていけばいいのか?
そんな、サバイバルのお題が続く。
ここまで何もなしの漂流記を読んだのは初めてだ。
ロビンソンクルーソーは、沈んだ船からさまざまな道具を引き上げることが出来た。「蝿の王」は、島に野生の豚がいて、それを屠って丸焼きにすることができた。
鳥島は火山島で、ほんとになにもないのだ。
人類の火星探査について懐疑的だったが、『漂流』を読むと、可能ではないかと思えてくる。