トマト婦人との密約

コンスタントに猛暑日が続いている。こういう夏は久しぶりだ。そういえば二週間くらい雨が降っていない。
6時起き。トマトを2個収穫する。暑いので実はすぐに赤くなるが、大きくなる前に赤くなっている。咲いている花の、実の付き方を調べたら、結実している花房は減っていた。ネットで調べたところによると、気温が高くなると花粉を出さなくなるらしい。オスの方から参るわけだ。んもう、だらしないわね。奥さん、去年買った、トマトトーンという受粉促進スプレーがありますよ。ダンナが役に立たなくても、そいつをひと吹きすれば大丈夫でさ。まあ素敵、あなたがシュッとしてくださるのね。

トマトめしべと密会の約束を取り付けた。明日の早朝、トマトトーン片手に、奥さんにスプレーだ。

窓を開けると地面から立ち上った熱気が部屋に入ってきて、アイドリング状態にあったクーラーが運転を再開した。

9時過ぎ、飲み物を買うために外に出ると、サウナのように熱かった。

4時まで、部屋の中で過ごした。午前と午後、それぞれ二時間くらい昼寝をした。

4時半に家を出る。大江戸線で春日へ。
5時半から本読み会に参加。

今日のテキストは、アーサー・ミラー「セールスマンの死」
古い顧客はいなくなり、営業はとれず、息子たちはぱっとしない。なのに、過度の期待と失望を繰り返し、ついには仕事を首になる、年老いたセールスマン・ウイリーの、やるせない晩年の物語。
そんな境遇に陥ったのは、時代の移り変わりや、社会のせいだけではなく、自身の性格のためではないかと思う。にもかかわらず、哀れだと感じるし、誰にでも起こりうる不幸だと受け止めることができる。
それを、声に出して読むと、悲哀に引きずられがちになる。でも、ごく普通の家庭に起こる、一見何でもない出来事のように演じた方が、ウイリーをそこに至らしめた何かの正体に近づけるんじゃないかと思った。それが何なのかはわからないのだが、方角だけは感じ取れるという近づき方かもしれないけれど。

9時半終了。外に出ると、さすがに気温は30度を下回っていた。測ったわけではないが、風を浴びてそう思った。

御嶽海が優勝した。彼は、相撲界初の、ゆとりヒーローだと思う。大関昇進など目標にせず、一気に横綱へと駆け上がって欲しい。この一年、関脇にい続けたのは、いい経験だったと思う。春場所負け越して小結に落ち、夏場所勝ち越して関脇に返り咲いての、今場所優勝。慣性の法則で、このままいくしかない。

2時就寝。