プール、祭、祭

5時起き。トマトの着果を促すトマトトーンを、現時点で咲いているすべての花にスプレーした。懸念していた通り、先週咲き始めた花はほとんど着果が認められなかった。猛暑日の自然受粉は難しいということだろう。

トマト2個収穫する。昨日夕方4つ獲ったので、トータル65個。

ハンバーグ、目玉焼き、もずく酢、納豆、麻婆豆腐を朝食に食べる。しっかり食べたが炭水化物は少ないので汗は出なかった。

午後2時近くまで、寝たり起きたりを繰り返した。

2時になってから、えいやっと起き、水着に着替え、和田堀公園プールへ。一番暑い時間帯で、自転車を漕ぐとみるみるうちに汗まみれになった。

駐輪場には自転車がたくさん止まっていた。

利用条件は2時間で400円だった。プールは、50メートルのプールと、子供用の小さいプールがあった。50メートルのプールはコースが区切られ、泳ぎたい人向けのコースが3コースあった。水着はサーフトランクスで良かったのでそれを著た。帽子もつけなくて良かった。ゴーグルはつけた。

泳ぐ人向けのコースに入ると、水のぬるさに驚いた。屋内プールでも、これほど水がぬるいと感じたことはなかった。クロールで泳ぎ始めた。ん? そういや、泳ぐのは三年ぶりかもしれない。
50メートルを泳ぐと、もう息が上がっていた。体を水平に保てていなかった。すごく下手になっていた。が、まあ、泳ぐためだけに来たわけじゃないし、気にせずいこうと思い直し、50メートルを平泳ぎで泳いだ。そしてまたクロールで泳いでは、息を整えた。定期的に泳がないとダメだなと思った。

大宮八幡側のプールサイドに木陰ができていた。座ってプールを眺めた。近くに住む子連れパパがたくさん来ていた。ママはまったくいなかった。
「ご近所の人に水着姿見られるなんていやだもん」そりゃそうだ。
子供たちは、おおむね、元気いっぱいに泳いでいた。

1時間してから上がった。更衣室を出ると、パパと娘が、帰りにアイスを食べる話をしていた。娘がぐずっている。
「どうしたの? こっち見て言って」とパパ。
「…ハンバガ食べたいの」娘が言った。
「ハンバーガー? おうち帰って、お財布とってこなきゃ。400円しか持ってこなかったから。先にアイス食べて、おうち帰って、それから、マック行こうか。それでいいでしょ?」パパが言った。
娘が納得したのかを確認せず、心の中で「パパファイト」とつぶやき、キャプテン・ハーロックのように自転車でその場を離脱した。

ウエルシアでハートランドビールとガリガリ君を買った。家に帰り、ビールとアイスを冷凍庫に入れてから、水のシャワーを浴びた。上がってから、アイスを食べようと思って出すと、ビール瓶に触れていたせいか、溶けて柔らかくなっていた。瓶を冷凍庫から冷蔵庫に移し、一つは栓を開けて飲んだ。

プールに行く時、盆踊り大会の看板を見かけた。昨日と今日、近くの小学校で行われているらしい。夕方5時からだった。行ってみることにした。
正門前が公園の入り口で、そこが駐輪場になっていた。ボランティアの少年少女が案内をしていた。自転車を止め、正門から入った。校庭の真ん中に盆踊りの櫓が組まれていた。校庭の端に模擬店があり、櫓をコの字に囲んでいた。模擬店はプロのテキ屋ではなく、町内会の有志やPTAが運営しているようだった。

缶ビールと唐揚げを買い、校庭の端っこに座って櫓を眺めた。浴衣姿の中学生が、友達を見つけては合流し、唐揚げを肴に酒を飲む死に損ない中年のオレの背後で、青春的雑談にふけっていた。PTA運営の模擬店で腕を振るっていたであろう、お母さまらしき浴衣姿の美熟女がやってきて、オレの背後の娘Aに「餃子食べないの?」と声をかけた。背後で、推定14歳くらいの娘の声で「いいってば!」という返事が聞こえた。

踊りが始まった。小さい子供たちからはじめるというアナウンスが流れていた。「アンパンマン音頭」「ドラえもん音頭」が流れた。「ドラえもん音頭」は、大山のぶ代のボーカルではなかったが、アレンジはのぶ代パージョンと同じだった。

焼きそばとお好み焼きを買って食べた。どちらも200円だった。祭の相場と比べると、ずいぶん安かった。久しぶりに炭水化物をしっかりと腹に入れたせいか、たちまち汗だくになった。

踊りをしばらく眺めてから外に出た。自転車に乗り、さてと、と一考する。仕事の行き帰りに通りかかる公園でも、確か昨日と今日、祭をやっていたはずだ。中野の栄町公園。行ってみよう。

10分ほどで着いた。賑わっている感じがしたが、中に入ると櫓は思ったより小さく、和太鼓もなかった。屋台は、町内会プロデュースのが一つと、あとはテキ屋のが中心だった。近所の小学校会場と比べると、値段はどれも高かった。焼きそば500円。うっそー。せめて400円にしてよ。

缶チューハイと、ドネルケバブサンドを買い、食べながら踊りを眺めた。荻野目洋子「ダンシング・ヒーロー」が流れた。盆踊り仕様ではなく、原曲がそのまま流れていた。
そういや、一昨年、近所の祭に行った時も、この曲がかかっていた。どうやら祭の定番曲の地位を獲得しているらしい。

7時に公園を後にした。まだ日が沈んでいなかった。環七を渡る時、西の空が紫色に染まっていた。見晴らしのいい駐車場まで移動して、夕焼けの写真を撮った。

7時半帰宅。水のシャワーを浴び、バスムールを出ると、外は暗くなっていた。小学校の方向から「ダンシング・ヒーロー」が聞こえてきた。やっばり、定番なんだなと思った。

泳ぎ疲れたせいか、それとも祭をはしごしたせいか、ぐったりしていた。クロール、練習し直さないといけないな。ネットでフォームのことを色々調べた。コナミに通っていた頃のことを思い出した。25メートルで往復するのに慣れていると、50メートルの長さに気が焦るということがあったかも。千駄ヶ谷のプールでそうだった。
いや、単純な話、全然泳いでいなかったから、力んでしまったのだと思う。それで疲れたのだ。
水、ぬるかったな。屋内の温水プールの方が冷たいかもしれない。でも、野外プールで泳ぐのは気分がいい。子連れパパを応援するのも気分がいい。

いやいや、違う。昼間にプール行って、夕方祭を二つも掛け持つなんて、小学生の時でさえしなかった。はしゃぎすぎだ。

10時過ぎ就寝。