苦しみ喘ぎ進む、時間の囚われ人

昼3時に元祖寿司で遅めの昼食。

「半年卵」
黒澤明が家族につけられたあだ名だ。
あるものが好きになると、毎日食べずにいられなくなる。
たとえば卵料理に凝ると、半年間毎日食べ続ける。

美味しくても毎日食べたら飽きるでしょうと言う人もいる。
だが、求めているものが違うのだと思う。
「この食べ物を、おれはどうして、こんなに美味しいと思うんだろう?」
問いを立て、食べることで謎を解く。
答えが見つかるわけではないけれど、食べ続けることで一つの境地には達せられる。
その閾が、半年なんだろう。

自分も、一度好きになると続けて同じものを食べてしまう方だ。
最近は寿司がそうだ。
毎日ではないけれど、食べる機会があるとつまんでしまう。
経験上、三ヶ月くらい続く。
寿司を食べ始めたのは2月の頭だったので、ゴールデンウィークあたりにはおさまるかもしれない。

昼三時の寿司を終えてからコナミへ。
とりあえず、組んでもらったプログラムに忠実にやってみた。
エアロバイクを20分やってから、マシンを順番にこなしていく。
プログラムの負荷は、いくら何でも軽すぎたので、それぞれ上げて行った。

筋トレ後、ロッカールームで着替え、プールへ。
久しぶりに泳ぐ。

2000年以降は、まいねん海に行くようにしていて、海に行ったら平泳ぎで延々泳いでいるのだが、クロールは本当に久しぶりだった。
高校三年の頃、運動不足解消のためにスポーツセンターへ通っていたことがあった。
その時以来か?

泳ぎ方は忘れていなかったけれど、泳げば泳ぐほど泳ぎが下手になっていった。
泳ぎながら、フォームのクセまでも思い出してしまうからだろう。
水の中の自分は、酸素をもとめて喘ぎ進む、時間の囚われ人だった。

休み休み500メートル泳ぎ、シャワーを浴びて帰宅。
そのうち、距離も伸びていくはずだ。
マラソンを思い出してみよう。
始めた頃は、せいぜい6キロ程度しか走らなかったじゃないか。
楽な泳ぎ方のクロールで、休まずに2キロ泳げるようになりたい。

夜、下北の王将へ。
清水、榊原、飯川と飲む。

飯川くん、フルマラソンの話をする。
「ラストの苦しさ。あれを耐えられれば、他のことは平気になるよね」
うなずく。

榊原は野球とゴルフ。
清水はハーフマラソン。
それぞれ、よく動いている。

10時半帰宅。