会場仕込みと通し

6時起き。体が重かった。12時から仕込みがあるので、走るとしたら8時半がリミットだったが、今日は無理だと思った。8時まで寝直し、朝飯にサッポロ一番塩とんこつを食べた。

10時半に家を出る。阿佐ヶ谷へ。八王子に向かう。

車中、川端康成『雪国』読む。17歳の時に読んで以来、数十万年ぶりに読み返した。
75歳になった現在読み返してみて、17歳で読むのは早かったなと思った。駒子が、体の状態をぼやかして表現するのを、セブンティーンだったオレはたぶんわかっていなかったろう。

11時半に八王子着。そのへんをフラフラし、12時に「無銘庵」へ。会場仕込みをする。
仕込みといっても、会場は民家のギャラリーなので、芝居で使わなかったりするものを上の階に上げ、掃除をし、椅子を配置するくらいだった。
しかし朝から体が重かったためか、階段を上り下りするのがしんどかった。75歳の若者を演じるので、このまま本番がくれば、動きによりリアリティを感じさせられるかなあと思ったりしつつ、台詞をぶつぶつ練習した。

3時前に作業がひと区切りつき、休憩時間になった。おにぎりとパンを無言で食べた。体が重いのは昨日のジョギングに見合ったカロリーを摂取していないためだろうと思った。

抜き稽古と、動きの変更指示をこなしてから、通しをした。芝居をしているとだんだん元気になってきた。おにぎりが消化されたのかもしれない。

通し後、気がついたことを役者が言い、7時前に撤収。

帰りに、南口の「小太郎」で飲む。モツ煮込みが名物らしく、サイズを大中小と選ぶことができた。飲みながら、石井さんから今日の通しで気づいたところを聞く。

9時半過ぎ、伊藤さんと二人で先に店を出る。先輩の近況を少し聞き、駅で別れる。

10時半、阿佐ヶ谷へ。閉店間際のサミットに寄り、ホイップシュークリームを買った。

11時過ぎ帰宅。「加トちゃんケンちゃんごきげんテレビ」の動画をいくつか見る。儂が『雪国』を初めて読んだ頃が、この番組の全盛期だった。
前半のドラマコント部分がしっかりしている。同時期の「ひょうきん族」は今見ると相当キツイが、「加トケン」は楽しめる。
萩本欽一がゲスト出演して寿司屋のオヤジを演じた回があった。視聴率で初めて「ひょうきん族」を抜いたのはその回だったと思う。これ、誰か録画していないだろうか? 1986年の6月頃に放送された回だと思うのだが、儂はみておらんのよ。まだお笑いに目覚めておらず、『雪国』も読んでなかったのよ。