中野富士見町のラーメン屋

6時過ぎ起き。朝飯食べる。

父、母に言われて寝室の片付けをしにいくが、すぐに戻ってきた。投薬直後の副作用で、何をすればいいのかわからなくなったようだった。母はキッチンから戻ってきて、父に、何すればいいか忘れたんでしょうと問い詰めていた。

I氏が作ったツールに、ドロップダウンリストの追加をする。画面の半分をコマンドボタンやらのヘッダ群が占め、入力行も大きく、使いにくかった。おまけにコードにバグがありそうで、ツッコミどころが山ほどあった。

3時頃にドロップダウンリストの設定を終え、あとは暇になった。

夕方、今夜はラーメンが食べたいなと思い、どこで食べようか考えた。帰り道に通る中野富士見町には「勝楽」という店がある。以前は昼間にのみ営業していたのだが、旨い店だという評判が徐々に広がり、それに乗じてか、最近は夜も営業するようになった。三年前に数回行ったことがある。住宅地の一角にぽつんとあり、味は「思ったよりやるじゃねえか」といった感じだった。ラーメン好きがネットに頼らずに入ったら、食べログに星の大盤振る舞いをするかもしれないと思った。実際、それで評判を上げたのかもしれない。
この店の近くには「純手打ち だるま」という店がある。ここはオープンしてすぐに評判になった。一度行ったが、美しい醤油ラーメンだなあと思った。
中野通りの交差点には「麺好」がある。二十年前からラーメン本載る店だった。
中野富士見町駅周辺は飲食店が多いエリアではないのに、鋭いラーメン屋が三軒もあるのは興味深いことだ。そういえば、もうなくなったが「金星」という店もあったっけ。

中野富士見町から幡ヶ谷方面に向かって住宅地をうねうね行ったところに「名前のないラーメン屋」という店があった。大勝軒ふうのラーメンとつけそばを安い値段で提供し、味もボリュームも良く、盛り付けも丁寧という、好感の持てる店だったが、今年の四月に閉店してしまったようだ。営業していた期間は三年に満たなかったのではないか。客が増えすぎて近隣住民から苦情が出たのではないかと推察する。別の店で新たな店舗を開いて営業してくれているといいのだが。

そんなことを考えながらオフィスのエレベーターに乗ると、先月入ったばかりのTさんから話しかけられた。
「Iさんのツール、どう思います?」
「……やばいですね」
正直に答えた。
「ですよね。私も昨日触ってみて、色々おかしいところがあったので、こうしたらどうですかと色々提案したんですけど、Iさんは、そこは仕方ないんですの一点張りで、取り合ってくれないんです」

一階で少しだけその話の続きをした。確かに、あれを顧客に提供したら、後で大変なことになるだろう。

Tさんと別れてから、もう一度オフィスに戻ってリーダーに諫言すべきかどうか迷った。しかしすぐ、やめておこうと思った。過去、そういうことは色々な現場でしたことがあるが、オレのピントがずれていたり、取り合ってもらえなかったり、大抵ろくなことにならず、言うんじゃなかったと後悔した。

そういえば、十月にもリーダーに直言したんだった。

リーダーだが、先月、別のIさんがサブにつき、色々と仕事を教えているのだが、最近仕事に対して投げやりな様子を見せている。もしかしてやめるのだろうか? で、Iさんが引き継ぐのだろうか?

まあ、結局のところ、思い悩んでも仕方ない。いや、実は全然思い悩んでなんかいない。思い悩むという表現方法を使って面白がっているのだ。団地の奥様だ。

6時10分過ぎ、中野富士見町に着いた。「純手打ち だるま」でラーメンを食べようと思い、自転車を止められる場所を探した。
店の向かいに駐車場があった。その突き当たりにあるビルのものだった。ビルの屋上にはダイソーの看板が立っていた。いつ出来たのだろう?

ちょうど、写真のフレームが欲しかったので、ダイソーで探すことにした。駐車場には駐輪スペースがなかったので、正面に回って自転車を止めた。

ビルは、一階がスーパーオオゼキで、二階がダイソーだった。

二階に上がる。結構広かった。そのため、フォトフレームを置いてある場所を探すのに手間取った。

2Lサイズのフレームと、同じサイズの光沢紙を買った。それから、片手鍋と薬缶の鍋蓋が緩くなり取れやすくなっているのを思い出し、修理用の接着剤を買った。

一階に降り、スーパーオオゼキを覗いてみた。長ネギが安かった。他にも色々安かったが、生牡蠣は高かった。どのスーパーにも、地域平均価格より安いものと高いものがある。配置のしかたで印象は変わるのだなと思った。

買い物をしているうちに、「純手打ち だるま」で食べる気がなぜか失せてしまった。しかしオオゼキでは結局何も買わなかったので、夕食をラーメンにする気持ちは変わらなかった。

環七沿いにある「蘭鋳」へ行ってみようと思った。その店も評判が良く、四年前に今の部屋に越してきた頃から知っていたが、一度も行ったことがなかったのだ。最初に行こうとした時は営業時間外で店の場所がわからなかった。環七に面しているのに、店の構えが大変地味なため、シャッターが下りているとわかりにくくなってしまうのだ。営業している時は小さい提灯が灯っているので営業しているとわかるが、ぱっと見にはラーメン屋とはとても思えない。

中野富士見町駅の前の通りを、環七まで突き当たり、少し北に行き、「蘭鋳」の手前で自転車を止めた。提灯の明かりがついていたので、やっているなと思った。行列はできていなかった。店の構えを地味にしているのは、お客さんが来すぎないようにするためではないか?

店に入ると、カウンターに先客が三人いた。コートを壁に掛け、ラーメンの大盛りを頼んだ。料金は前払い制らしく、カウンターの上にお金を置く小皿があった。

七、八分ほどでラーメンが出てきた。煮干し出汁の香りがした。とんこつ醤油……いや、とんこつなのか鶏ガラなのかはわからないが、とにかく煮干し出汁が前面に押し出されていた。麺は細麺でチャーシューは柔らかくジューシーでスープは美味だった。大変美味しいラーメンだった。食べていると、最初にいた客が出て行き、入れ違いにリーマン二人が入ってきて、味玉中華そばを頼んでいた。

店を出てサミットに寄った。ハイボールとポテトチップスを買った。

7時半帰宅。

鍋蓋の修理をし、ハイボールを飲んだ。

Youtubeで、尾野真千子の出ている釣り動画を見た。ネットスラングとしての釣りではなく、本物の魚釣り動画で、Youtuberのアップした映像に、ごく当たり前のように、ガチのドすっぴんで出ていた。すっぴん「なのに」かわいい、というかわいさではなく、すっぴんだから当然顔は地味になり小じわも見えるのに、そういうのを意に介さずリラックスして楽しんでいるさまが、かわいかった。

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