毒出し

午前中、仕様書作りの続き。画面仕様書の仕上げをした。
二年前、ツール改修プロジェクトというのがあり、コンサルタントを招いて週に一回進捗を報告していた。この人が山師みたいな人で、こちらが報告するといちいち「ごめんねー、今言った何々なんだけどー」とか言いながら、そもそも論のツッコミを入れてきた。
その人は重役連の肝いりで招かれていたようだが、半年後くらいから見かけなくなった。さすがにこの人の言うことを聞いてもしようがないと、オエラー達も気付いたのだろう。

しかし、現在、また例によって、改善化プロジェクトと銘打ち、組織編成その他が再構成されている。意味不明の配置換えもある。それは別にいいのだが、現場の状況が無視されているため、このままいくと年度作業に重大な差し障りがあるのは間違いない。

うちのチームのリーダーも、そのプロジェクト関連で昨年秋に入ってきた。半年ちょっとで前リーダーから権限を引きついだが、業務のことをわかっていないまま、手順書を作り、新人にその手順書で仕事を教えようとするから、ことのほか評判が悪い。もちろん、成果も出ず、ものすごく忙しかった6月最終週など、会議にかこつけて席にほとんどいなかった。たまに戻ってくると聞こえよがしに「忙しくて」とつぶやくのが、まあウザいことウザいこと。

こんなこともあった。問い合わせの仕事をやっている時、別チームに確認をしないとわからないことがあった。その件についてはリーダーが、お得意の会議で打ち合わせしているかもしれないと思い、どうなっているんです? と聞いた。リーダーは数秒の沈黙の後答えた。
「…確認します」
「いつです?」
「…今日、夕方16時半に打ち合わせ時間とるので」
おいおい、今は午前10時台ぜよ。16時半つったら、業務が終わる時間じゃねえか。
そう思ったので、こりゃだめだと思い、直接別チームの担当さんに内線をした。
「あの、これこれの件で確認したいんですけど、うちのボスが、その件は何々だから、こうこうしないといけない、って言ってたんで、確認したかったんですけど」
すると担当さんは言った。
「え? そんなこと言ってるんですか? なんか、伝わってない気がするなあ…」
やっぱりな、と思いつつも、では本当のところどうすればいいかを担当さんに尋ねたところ、答えは簡単だったので、礼を言って内線を切った。2分とかからなかった。で、隣にいた新人君に、
「今、確認取れたから、これこれの件は、別に何々じゃないから、こうこうしなくていいってさ」
と、作業指示をした。それが11時前だった。リーダーに伝えないと? とっくに姿をくらましていたさ。
で、リーダーは16時半の会議で、同じことを担当や他のメンバーを呼んで30分会議をして、17時に意気揚々と戻ってきた。そしてドヤ顔で言った。
「話し合ってみれば、ごく簡単なことでした。これこれの件はですね…」
リーダーの説明は長く、さらに、同じ説明を別の言葉でもう一度言い直すため、人の4倍時間がかかった。

と、まあ、一時が万事この調子なので、クライアントからの問い合わせについても、調べてから改めて連絡するという対応ばかりしている。今は一年で一番暇な時期だからいいが、繁忙期にそんなことをしていたら、業務はパンクする。

実際、6月終わりから7月頭のチーム状態はひどかった。リーダーいないし、電話応対できるのはオレ一人。繁忙仕事に加え、月初めのルーティンワークが一気にやってきた。ルーティンワークをやりながら電話応対と繁忙仕事と新人君へのレクチャー、全部いっぺんにやって乗り切ったが、同じことをリーダーは、絶対できない。その能力が、ない。

でも、おそらくリーダーは、オエラーの肝いりで入ってきたのだろう。で、オエラーは、リーダーのよく通るいい声と、具体性のない改善後のイメージを信じ切り、彼に託すと決めたのだろう。いやいや、無理ですって。

そんなリーダーも、最近はさすがに自分の実力と仕事の大変さにギャップを感じてか、焦った様子を見せることが多くなった。同僚の女性は、リーダーに何度も切れそうになっており、もう一人の男性も、リーダーの説明に時々固まっている。

過去、色々なビジネスパーソンを見てきたが、ワースト3に入る人なので、キャラクターとして大変興味深い。他のワースト二人は、落ち武者みたいな巨漢と、どんな仕事も逃げる公家風のおっさんだったが、その二人と比べると、自分はできていると思っている節があるところが、なんとも痛々しい。「ボクが作ったツールです」と、ほくほくした顔でマクロつきエクセルを見させられ、コードを見た時は唖然とした。なんじゃこれは。本気でこれをツールと呼ぶ気か? ブックやシートの指定も満足にしていないから、他のエクセルを開いていたら、エラー頻発するのが目に見えていた。あいたたたた、だった。

しかし、そんな人がリーダーになっても、クライアントに提供しているシステムが安泰な限り、会社もまた安泰なのだ。その安泰を作ったのは、すでに別の場所に移ってしまった人々のおかげなのだ。
現在のプロジェクトは、要するに、セカンドジェネレーションに運営を任せるための、禅譲プロジェクトとも言える。しかし、適材適所とは到底、いえないんではないかなあ。

昼、『243 IN THE DINING』で、枝豆と空豆のペペロンチーノを食べた。

『カラマーゾフの兄弟』読む。
ドミートリーは結局、サムソーノフに担がれ、金を手に入れることはできなかった。最後の頼みの綱として、ホフラコワ夫人のところへ無心に行くも、人の話をまったく聞かない黒柳徹子みたいな喋りに翻弄され、果たせず。

午後、仕様書作りも落ち着いてきた。あとは、実際に運用してみないとわからない。

7時帰宅。塩唐揚げ食べる。

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