本読みをして舞台を思い出した

連休最終日。10時40分過ぎ起き。

昼、麻婆豆腐を作って食べる。

『谷間の百合』読む。
百合とはモルソフ夫人のことであるとわかってから、俄然面白くなってきた。旦那の伯爵は、フランス革命中に苦労したことで、自分が認められていないと感じることに神経質で、ことあるごとに夫人のせいにしては、彼女の心を苛む男だった。でも世間体は気にするたちで、高慢な義母にはへいこらするのだ。
フェリックスはフラペルに疎開していたのだが、伯爵のいるクロシュグールドをしゅっちゅう訪れ、伯爵のバックギャモンの相手をしたり、子供たちの相手をしたりして、すっかりなじみの人間になっていく。モルソフ夫人も、イライラ爆発した伯爵と自分の間で緩衝材になってくれている彼を、だんだん受け入れるようになり、自分の名前を教える。アンリエット。それは可愛がってくれた伯母が自分を呼んだ名前だった。

夜、『戯曲を読む会』のリモート本読みに参加する。題材は野田秀樹『桜の森の満開の下』
この作品は、大学の後輩が上演した舞台が印象に残っている。何々するべきだとか、しなくてはいけないとか、そういう縛りを感じさせず、面白いことを思いついたらすぐやってみるような自由さに溢れた舞台だった。そういう舞台は何十年経っても見た人の心に残る。そして、そういう自由さは、作ろうと思ってもなかなか作れない。たぶん、作ろうと思うこと自体が不自由さをはらんでいるからだろう。

進行のテンポが良く、すべてを読むことができた。読んでいると、後輩が上演した時の場面が次々と頭に浮かんだ。

夜、調べたいことを思いつくままにネットサーフィンをする。
浦安の釣り場を調べる。青物は夏から秋にかけて釣れるらしい。
昔のパチンコ台を置いている店を調べる。ゲームセンターとして営業している店がいくつかあった。今週中、時間を作って行ってみようと思った。
持田香織のソロ曲を聞く。良かった。ついでに色々な映像を検索する。ELT全盛期より、年を重ねた現在の方が好ましい。黄金バットみたいな声で笑うのがいい。