読んでないのも同然

6月に漬けた桑の実酒をガーゼで漉して空き瓶に移した。試飲してみると予想以上に甘かった。氷砂糖は梅酒の時の半分以下にしたのだが、桑の実そのものの甘さが加わり、全体が甘くなったようだ。砂糖を減らし、レモンをもっと足した方が良かったかも。使用した桑の実は600グラムほどしかなかったが、もし1キログラムあったら砂糖なしでいけただろう。

昼、カップスターと唐揚げ食べる。カップスターはあるとつい食べたくなる。

『谷間の百合』読む。
時代はナポレオンがエルバ島に流されたあたり。王政復古でモルソフ伯の経済事情が好転する。アンリエットの怖いママがクロシュグールドにやってくる。フェリックスはへりくだらず、しかし素直に応対し、ママの歓心を買う。が、野心がないことを告げ、あきれられる。

『谷間の百合』を初めて読んだのは2002年だった。

読みづらいったらないと、当時の浅はかなおれは書いている。結局この時は、最後まで読めなかったのではないか。
18年後の現在、再読は快調である。読書能力が進歩したと思いたいのだが、逆に言えば、昔読んだ本の中に、読んでないのも同然の作品がたくさんあるということだ。免許はとったものの、車庫入れや縦列駐車ができないようなものだ。いや、車線変更かもしれない。

夜、唐揚げとサラダ食べる。

台風が近づいており、天気は一日中雨か曇りだった。ただ、コースは関東直撃ではなく、太平洋上にそれるようだった。ほっとした。

2時就寝。