観劇予定に気付くのが間に合う

6時40分起き。

朝飯に何を食べるか考えたが、食欲は特になかった。で、牛乳を一杯飲んだ。

地下鉄で現場へ。『二百十日・野分』読む。
「二百十日」は昨日読み終わってしまった。阿蘇山に登りに来た圭さんと碌さんの会話が延々と続くスタイル。落語のようでもあり、二人芝居のようでもあった。圭さんの方が豪傑で、碌さんの方が及び腰。二人は登山を試みるが、道に迷い、圭さんがクレバスに落っこちるハプニングがあるも、碌さんが帯で圭さんを引っ張り上げて助ける。

午前中、資料読み。

昼、『プーさんの店』で日替わり食べる。

午後、アキモト氏から、現在作っている関数のコードを渡される。それを見ながら、書式チェック等々のロジックを確認する。
三年前に関わったプロジェクトとかぶるところが多く、あの時に使った関数やらで同じことができそうだったが、アキモト氏が9月から積み重ねてきた成果があるのだから、それを継承する方向で開発していった方がいいと思った。VBAなんでオーバーライドはできないが、思想としてはそうするつもり、ということだ。
心境の変化だ。そういう風に素直になることこそ必要なことだと思った。別に試されているわけではないのだ。そして、明らかに好意で情報を提供してもらっているのだ。ありがたいことじゃないか。

それはそれとして、スケジュールの組み方に苦慮している。要件定義をするにせよ、ユーザーが見えない。業務も当然わからない。そしてリリース日だけが先に決まっている。

夕方、作業支持者にそのへんを確認し、リリース日が決まっているとはいえ、完全版を作らなくてもいいというところまで言質をとった。
ならばよし、と、『蒼天航路』第1巻の曹操みたいに思った。

6時、地下鉄でスマホを見ると、今日は舞台を見に行く予定があるというアラームが出ていた。先月、チケットを購入した舞台の本番が今日だったのだ。
忘れていたわけではなかったが、昨日からスケジュールをチェックしていなかった。
開演時間は6時半だった。劇場は紀伊國屋サザンシアターだった。チケットはセブンイレブン発券で、まだ発券していなかった。
Googleマップで検索すると、劇場近くの明治通り沿いにセブンイレブンがあった。新宿三丁目で降りてそこへ向かった。チケットを発券し、劇場には6時20分に着いた。

そのようにして、文学座『五十四の瞳』を観劇した。
今年初めての観劇だった。
目当ては松岡依都美さん。一度、生の舞台で見たかった。

二幕構成で前半後半に分かれていた。15分の途中休憩をはさみ、上演時間は2時間45分とのことだった。長っ、と思ったが、途中休憩があるとけっこう大丈夫なのである。

瀬戸内海の西島が舞台。そこには、戦前から、日本人と朝鮮人両方の子供たちを教えてきた学校があり、先生と卒業した生徒達の交流を描いていた。作者は鄭義信。松岡依都美は教師を演じており、二幕目以降、さまざまな別れの場面において演じる抑えた感情表現が美しかった。

一幕目を見終わって休憩に入った時は、作品の構造がなんとなくわかったような気がして、こんな感じで後半も続くのかなあと、少し上演時間の長さにぐったりしかけたのだが、いい場面は後半にたくさん詰まっており、全編見終わってみると結果的に長さを感じなかった。そして、高揚感もあった。

9時半、新宿西口の『ほりうち』へ。夕食にチャーシュー麺食べる。

10時過ぎ帰宅。入浴し、赤ワインを飲む。メスタ テンプラニーリョ。銘柄と味はいまだにわからないが、これは好みの味だと思った。葡萄が合っているのか?

1時過ぎ就寝。