昨夜の自分と今朝のオレ

タイマーを5時半にセットして起き、昨日の自分は何を考えてたんだと憤りながら二度寝して、7時までには観念して目覚めるのが最近のルーティンだ。それは昨日の自分が今日の自分に「あとは頼んだぜ人生」とバトンを渡す儀式に似ているが、今日の自分は常に舌打ちしつつそれを受け取るのである。

家を出るのは7時半過ぎと決めている。現場まで自転車をゆっくり漕げば45分だから、ワーカーになるまで40分ほど時間があり、読書時間にちょうどいい。

早起きして読書することはないのだ。他のことをすればいい。SQLを勉強したり、物を書いたり。他にもやることは抱えている。

7時半に家を出るということは、遅くとも7時に支度を始めないといけない。なにかやれるとしたらそれ以前だ。5時半に起きればトータル1時間半ある。やることを30分に分ければ三つもできる。

だから、今日はもう疲れたし、とっとと寝てしまって明日のオレに努力を託そう。頼んだぜオレ。タイマーを5時半にセットして、おやすみなさい…

…スマホの波音目覚ましが鳴ってる。今何時だ? げっ、5時半? ふっざっけんなよてめい! 冬の5時半の外見て見ろよ。真っ暗だぞ。夜じゃん。なんでそんな時間に起こそうとするかなあ。寒いし、体動かねーし、頭回んねーよ。

だから、7時までたっぷり睡眠をとって、夜のオレに努力を託そう。頼んだぜオレ。タイマーを7時にセットして、おやすみなさい…

という感じで今朝は起きた。先回りして夕方だが、7時に帰宅して夕食を食べ、朝のオレに託されたものに気がついた。

ああ、そうか。今朝のオレは何もせず寝ちまったんだ。てことは、夕飯を食ったら、色々、やんないといけないっていうことだな。一日中集中して仕事して、自転車で往復24キロ走って、頭も体もクタクタだっていうのに、受験生みたいに勉強しろ、っていうことか。

やだなあ、めんどくせえなあ。家に帰ったらもう、コツコツと何かやるの、イヤなんだよなあ。まるごとバナナ的な甘いもの食べて、ワイン飲んでYoutube見て寝ちゃいたいんだけどなあ。今日はもう疲れたし、とっとと寝ちまって明日のオレに…

と、いうところで、今日、火曜日のオレは踏みとどまり、勉強してトレーニングもした。これで明日の朝は7時くらいに起きても大丈夫だ。

今日は一日中、けっこうがっつり仕事をした。昨日の会議で出た課題をもとにツールを改修し、テストデータを作った。休み時間は『昨日の世界』を読み進めた。第一次大戦後、ツヴァイクが売れっ子作家になるところ。

夜は、さっき書いたように、SQLの勉強と、日曜の発表会に向けた練習をした。やはり、朝よりも夜の方が時間にゆとりがある。

12時就寝。