勉強のやる気がなくなる経験

外が明るくなっていた。時刻はわからなかったが7時前であることは確かだった。
目覚める前に夢を見ていた。東武線の新藤原で乗り換え、その先へ向かおうとするが、宿泊するための現金がないのでファミリーマートで金をおろそうとする。しかしATMは自分の所持しているカードを扱っていなかった。で、どうしようかなあと思っている夢だった。
新藤原は現実の新藤原ではなく、御殿場線の松田駅のイメージも合わさった、独特の駅になっていた。また新藤原の先に進む路線も会津方面ではなく、東北の山奥に7時間かけて向かう路線になっていた。

7時15分にアラームが鳴った。起きて牛乳を飲み、牛肉と玉ねぎ炒めの残りを食べ、シャワーを浴び、7時50分過ぎに家を出た。
天気予報によると、今日の気温は25度まで上がるとのことだったので、上着を着ずに自転車に乗った。現場に着くと額から汗が流れていた。

『独学大全』を金曜日から読んでいる。その中にあったポモドーロ・テクニックを、自席PCで試してみた。アプリのタイマーを使い、25分と5分のアラームをセットするだけなので簡単だった。やってみると、集中力の維持というより、体感時間に目盛りをつけるような心地があり、それが気分を落ち着かせた。

『独学大全』と高校生の時に出会っていれば、人生は変わっていたかもしれないと思う。高校入学してすぐ、勉強へのやる気がまったくなくなってしまったことがあるのだが、そうした時にこの本を読んでいれば、学びの感覚を教えてもらえただろう。それは当時のおれが最も必要とするものだった。中学二年生の終わり頃から、志望校への合格が勉強に対する唯一のモチベーションになっていたため、入学したとたん勉強をやる気がなくなるのは、今思えば当たり前のことだったと思う。

それにしても、ホントに、線がブチッと切れるようにやる気がなくなった。逆の言い方をすると、『やらない気』がわきすぎるほどわいた。まるで、勉強をやらない状態の維持に、知力のすべてを使っているかのようだった。成績最悪のまま高校一年と二年が過ぎ、三年になってから再び、大学受験が勉強へのモチベーションになりやる気が復活した。当然、大学に入れば、線はまたブチッと切れたけど。

昼、『喜楽』でラーメンと炒飯。半炒飯がなかったので、全チャンラーメンセットになってしまった。

駒込駅そばの公園で桜を見る。花びらが地面に降り注いださまがきれいだった。花びらがまだ新しいため、地面は桃色になっており、それを木漏れ日が影を作りながら照らしていた。まだ三月なので日もそれほど高くなく、梢の影と日の光の境目は曖昧で、間接照明のような効果を地面に与えていた。

午後、建て増し作業を少しやり、新ツールのデータについて一件報告を受けた。

夕方5時半に外へ出るともはや明るい。自転車を漕ぎ、ノンストップで家に着いた時もまだほんのり明るかった。

近所のトラックへ走りに行く。トラックに向かうまでの1キロ弱が苦しい。
その後、1キロを強めに走り、1キロをゆっくり走るというインターバル走を5キロ分やった。強め3回。1回目に4分29秒で走ったら心臓バクバクになった。2回目と3回目はそれぞれ4分50秒台だった。

シャワーを浴び、部屋着に半袖短パンを着た。3月にその格好になったのは初めてだ。

夕食に、ハンバーガーを作って食べた。

12時過ぎ就寝。