雪と熱燗

4時起き。「ロンド」を少し練習してたら入浴する。

5時半から書き作業する。昨日の続き。だが、サボりたい気持ちが芽生えていた。自分を叱咤しなければ作業の続きができなかった。ああ面倒くさい。面倒くさいと感じる自分の性質はどのようにして形成されたのだろう。

7時まで作業する。全体的には進んでいない。今までやったところを見直して修正しただけだ。そういう作業は過去も時々やっていた。そして仕事をしたぞと満足していた。空白が広がるフロンティアに到達すると、キーボードを打つ手を止めて、明日から本気出すと言って、たくさんある逃げ場に移動し、当分そこには戻ってこないということを繰り返してきた。

7時20分過ぎ、家を出る。

1月3日の朝、歯を磨いている時に、昨年12月に治療した箇所の詰め物が取れてしまった。うがいが終わってから気がついた。それで本日歯医者に予約を入れていたので、今日は電車で現場に向かった。

外は寒かった。雪の予報も出ていたが、積もる予感はしなかった。

電車の中で『正欲』読む。夏月の場面。女に暴言を吐かれてから、佳道を見かけて声をかけるところ。

午前中、節子の改修をし、ゴッド氏ツールの仕上げをした。
やることがとうとうなくなったので、ゴッド氏に「できたんでヒマになった」と言うと、慌てていた。

『正欲』のことを考えた。
夏月の性癖がどういうものであるかはわからない。わからないというのは、自分がその性癖を持っている状態を想像できないということだ。
ただ、そういうのがあることを信じることはできる。
性癖を人にさらすということは、恥ずかしさをともなうことでもある。マジョリティと言われている側にいる人々は、同じ性癖を持った者を見つけられることが多いゆえに、恥ずかしさを中和することができる。猥談はその現れかもしれない。夏月はそれができない。その辛さも想像できる。

歯医者のため3時に早退する。

外は雪が降っており、うっすらと積もっていた。予想が外れた。滑って転ばないよう、駅までやや前傾姿勢になって歩いた。

4時、神田の歯医者へ。ルッカ先生、ちゃちゃっと麻酔を打ち、少し削って、また詰め物をしてくれた。すぐに終わった。時間をかけてくれた前回より、処置した場所の舌触りは自然だった。

タックルベリーに寄り、ルアーと、ルアー回収機を見る。

地下鉄で自宅方面へ。
外に出るとまだ雪が降っていた。ドネルケバブサンドを買い、6時ちょっと前に帰宅。

こんな日は熱燗をきゅーっとやって、とっとと寝ちまいたいなあと思い、酒を買いにドラッグストアへ。7時過ぎに行ったが、雪はもうやんでいた。
カップヌードルの辛いやつ、グリーン豆、ベビースターラーメン、辛口の日本酒パックを買った。

コップに日本酒を入れ、温めて飲んだ。

三宅裕司、立川志の輔、渡辺正行が出演した同窓会番組の映像を見た。1994年に放送された番組だったが、放送時に見た覚えがある。三人が明大落研の先輩後輩の間柄であることはその時に知った。
三宅さんが先輩風を吹かす様子が、なんとも心地よく見えた。志の輔さんは痩せていて今よりも小柄に見えた。

続けざまに、昔の笑い関連の動画をはしごした。いとしこいし、志ん生、金馬、伊東四朗、渥美清、など。「夢であいましょう」でコントを演じる渥美清を見ると、この天才喜劇人はだれだ? と思ってしまう。

酔ったせいだろう。その後『マカロニほうれん荘』を読み返し、扉絵を眺めた。カッコいいのがとても多い。
トシちゃんはどの時代でもモテるだろうなあと思った。
クマ先生をノセると、なぜかロックコンサートになってしまうパターンは、当時小学生だったオレには面白さの半分もわからなかったが、元ネタになっているバンドの動きや楽曲を忠実にコピーしてアニメにしたら、相当面白いだろうなあと思う。

11時半就寝。