一周忌法要

3時半起き。家を出てシーバス釣りの朝練へ。4時に雷公園ポイント到着。東の空が明るくなりつつあった。

工事中のバリケードが以前より上流に移動しているような気がした。前はもっと南へ行けた。

先日、リールシートのスクリューをなくしたが、5本継ぎのモバイルロッドだったので、ボトム部分のみをパーツ注文することができた。送料合わせて5800円かかった。欲しかったのはボトム部分全部ではなく、そのうちの一部であるスクリューだけなのだが、それだけでは売られていなかった。
ともあれ、およそひと月ぶりに安竿から普通のロッドに戻った。軽さが断然違った。

流れは上げていたが弱かった。満潮間近の朝まずめだった。何を投げていいかわからなかったので、とりあえずソラリアを投げた。その後、K太、SasukeSS、ローリングベイト55、ライキリ、VJ-16、静ヘッドとワームを投げ、完全に明るくなってからアイアンマスターを投げた。アタリはなかった。岸に近いところにマイクロベイトがいるようだった。潮が引けば流心近くにいるシーバスとこれらのベイトとの距離が詰まり、ボイルが見られるのかもしれないと思った。

6時に納竿する。

100円ローソンで、菖蒲と、うなぎかまぼこを買った。

6時半過ぎ帰宅。母はまだ寝ていたが、居間のカーテンを開けると起きてきた。ぐっすり寝られたらしい。

朝飯に、ごはん、鯵、うなぎかまぼこを食べた。うなぎかまぼこは、0塚さんがインスタにアップしているのを見て、いつか買おうと思っていた。タレをかけて山椒を振ると、かなりのうなぎっぷりだった。300円で擬似うな丼が楽しめる。今日オレが投げたルアーはシーバスを騙せなかったが、うな蒲はオレを騙せるかもしれない。

10時、タクシーでお寺へ。お寺の前には妹一家がすでに来ていた。甥の2号が今度結婚するので、おめでとうを伝えた。

10時半から、父の一周忌法要を行う。お坊さんの前説があり、お経の時間となる。ここで、参列者も一緒にお経を声に出して読むようにと言われた。お坊さんが言うのに合わせるようにして声に出した。カラオケ教室とそれほど変わらない。先生が歌うのに合わせて生徒も歌う。お経テキストには「ここでビブラート」「ここでこぶしを効かせて」「ここで裏声で天城越え」みたいな記号が書かれていた。

法要が終わると、お坊さんに来年の予約をするように言われた。来年? つまり三回忌の法要だが、来年の予定はまだわからないので、ためらった。すると、坊さんは、坊主キープのためにとりあえずでもいいですからと食い下がってきた。
ならば、来年連休最終日の日曜が良かろうと判断し、その日付を伝えた。

妹一家と昼食を食べに船堀へ。
店は、築地かどこかの料亭の支店らしかった。予約の時に法事帰りと伝えたためか、屏風型パーティションで分けれらた個室スペースを用意してくれていた。

ビールで乾杯する。妹は飲む気満々で、注文する時「何本? 何本?」と盛り上がっていた。出てきたビールがキリンラガーだったのを見て、2号が喜んでいた。
妹によると、息子達が揃ったら昼間から家飲みをするのだという。その他の雑酒ばかりだというので、飲むのが好きなら普通のビールになさいと勧めた。

1号は、ビールをあまり飲まないらしい。
「何飲むの?」「焼酎です」

3号は高校三年生なので、もとより飲むことはできない。端っこに座り、黙って器を見ていた。
妹はすっかり「ちょっといいとこ見てみたいっあっそーれー、一気一気一気一気!」というテンションになっていた。
「3号、気の毒にね」というと「3号は慣れっこだもんね!」と妹は言った。

そういうのに慣れるのって良くねえんじゃね? とか思ったが、かといって「3号、ジュース飲め」とかいってバヤリースとか何かをがばがば飲ませたって仕方ない。大人連中は酒に没頭すればするほど、彼は置き去りになるのだ。

いや、それは違う。彼は港に立ち、我々が筏で流されているのだ。プリン体の彼方へ。

2号はどんな酒でも飲むらしい。奥さんの予定日はおそらく秋。女の子だろうと言っていた。

1号は、祖母の、つまりオレの母の前に座り、母の質問に対して丁寧に答えていた。オレが1号に何かを聞くと、母が遮って別の質問をした。1号はオレの質問に答えようとしていたが、先に母の質問に答えてから、オレの方に向き直って、オレの質問に答えた。

2時近くに会計をして店を出た。これから自宅で二次会をするという妹が「来る?」と誘ってきたが、そこはお断りした。肉親のみの肉親飲みであるべきだろう。

タクシーで実家へ。母、疲れた様子だったが、みんなとワイワイ食事ができたのは精神的に良かっただろう。

3時前、旧江戸川へ。

見明川向かい、送電線そばでシーバス釣りの練習。
いい天気だった。河原には人が点々といた。アングラーとアングラーの間がわりとあいているポイントがあったのでそこに陣取った。

ラジコで中日DeNA戦を聞いた。中日が相手のミスから得点を重ね、ダメ押しのスクイズをするところで、今日は勝ったと思った。先週巨人にしてやられたような野球をやり返しているような戦い方だった。

釣りの方は、潮が18時台の満潮に向かっており、終始流れは上げていた。そのあたりは深いところと浅いところがわりとはっきり分かれていた。

VJ-16を上流側へ投げ、かけ上がりを斜めに引いている時、ロッドがしなった。根掛かりしたかと思って止めると、ロッドの先がリズミカルに曲がった。かかったか? と思ってそのままリールを巻くと、すぐにラインのテンションが緩んでしまった。かかったとすると黒鯛だろうか。

4時半頃に納竿する。

実家に帰宅し、ルアーを洗い、1号が土産にくれたマルセイバターサンド食べた。

6時に実家を出る。

7時前、中野の駐輪場で自転車に乗ると、後ろタイヤがパンクしていた。見ると、タイヤに2センチほどの裂け目ができていた。何かを踏んだのではなく、外から切られた跡のように見えた。先日、日本橋駅で、ホームと車両の間に落ちた女性を助けたために、バチが当たったのだろう。以前も、落とし物のスマホを交番に届けたら、翌日自転車が盗まれるということがあった。この時は「へへっ、神様、見ていてくれたかいオイラの善行?」みたいなことをこの屑ブログに書いたりしたので、そのバチがあたったのだと思えたが、今回は大人しくしていた。にも関わらず、やっぱりバチがあたりやがんの。

やい神様よお、オレはいいよ、人生それなりに経験積んだ大人だし。エピソードトークネタが増えたと思えるし。でも、こういうことを若いものに、特に子供には絶対すんなよ。「いい事したのに、ボク、自転車盗まれちゃった」なんていうふうに子供が泣いてたら、それは悲しすぎるぞ?

もしそのようなことが起きた場合、世のパパママ方はどうか新車を買ってあげて下さい。「盗まれたんじゃなくて、いい事をしたから新しいのを買って古いのを引き取ってくれたのよ」とか説明してやって下さい。

「でもママ、盗まれたボクの自転車、買ってもらった新品だよ」

そうきたか。待てよ?

「あなた、ちゃんと鍵かけてたの?」
「…」

セーフですお母さん。