『RRR』見る

朝、寒かった。

昨日の午後は暖かかった。ワークマンで買った上着は袖の着脱ができ、外すとベストになるものだったが、その状態で着ていっても暑かった。だが今朝は、袖をつけても寒く感じただろう。

朝飯は食べず。

自転車で中野まで行き、降りた時、ポケットにスマホがないことに気がついた。落としたのではない。家に忘れた。

久しぶりにスマホを忘れたけど、まあいいか、と、最初は思っていたのだが、すぐに、今日の夕方映画を見に行く予定があることを思い出した。チケット購入番号はメールを見ないとわからない。

昼休みに家に帰ろうかと思ったが、片道1時間かかる。

実家なら可能だった。そして、幸いなことに、先週末にインターネットの接続設定をしておいたので、オレ宛のMAILもチェックできる。

昼、実家へ。母は家にいた。スマホを忘れたのでメールチェックだけしにきたと伝え、自室PCの電源を入れた。メールチェックはすぐにできた。チケット購入番号も無事メモすることができた。

実家を出て、昼飯に『やしま』で野菜かき揚げうどんを食べ、現場に戻る。

夕方、109シネマズ木場へ。開演時刻は6時過ぎだったので、何かを食べる時間はなかった。ボップコーンでも買おうかと思ったが、なぜか映画館でボップコーンやコーラを買うことを躊躇してしまう。理由はわからない。

結局、何も食べず席に座った。

1920年代のインドが舞台。英国植民地時代。イギリス人は、苛烈な搾取と人権蹂躙をする無法の輩というふうに、類型的に描かれている。

主人公は二人。妹をイギリス人にさらわれ、取り戻すためにデリーに出てきた青年ビームと、イギリス統治下における警察組織で、表面上はイギリス人上官の命令に忠実に従うラーマ。この二人が、ひょんなことから、事故に巻き込まれた少年を二人で救うことになり、親友となる。

しかし、ビームは潜在的お尋ね者で、ラーマはそれを取り締まる役職にいる。ラーマは、英国に抵抗するためにあえて英国組織に与しているのだが、前半は英国の犬みたいに見えなくもない。

ビームの一目惚れと、その恋に協力するラーマの場面あり。恋の相手はイギリス人娘。ビームは舞踏会に招待されるが、そこでイギリス人に恥をかかされる。インド人にダンスなんか踊れるのか、と。

フラグが立ったね。

『ナトゥ』を知ってるか? と英国人に問いかけてから、ビームとラーマのダンスシーンが始まる。ここは、音楽サイコーダンスサイコーで、思わず体を揺らしてノってしまった。

妹奪還にまつわる、正体がバレてきつめの拷問シーンがあり、ビームは、野生の熊とか虎を活用して妹を奪還するも、脱出はできずに逃げ隠れする日々を送っている。そこへ、ラーマの許嫁シータ登場。豊満ではなく華奢系のド美人。

そのあたりでラーマの過去が描かれる。少年時代に育った村。英国に抵抗するために必要な銃。その腕前。などなど。

いったんは敵として別れたビームとラーマは、ラーマの本心をシータ経由で知ったビームが、叛心がバレて閉じ込められているラーマの元を訪れて和解する。食事を与えられず下半身が衰弱したものの、上半身は鍛えていたラーマを見て、それならオレが足になるとばかりに、ラールを肩車するビーム。合体で最強化。

あとは、重火器を装備した悪逆非道の英国軍を、合体した二人が、弓矢と肉体と奪った銃で全員やっつける。
やっつけ終わってから、エンディングは、ビームとラーマの他に、シータも加わっての素晴らしいダンスと歌。

面白かった。

ラーマを演じたラーム・チャランは、すごいイケメンなのだと、途中で気がついた。インド映画の俳優さんだから、日本人的感覚でいうところの『濃さ』をまとっているが、目鼻立ちをパーツとして見ると、美形だ。よその国に生まれていたら、その国に合わせたイケメンになっていただろう。クライマックスで、火の弓矢を放つ場面には惚れ惚れした。

シータ役のアーリアー・バットは、Perfumeのかしゆかに似ていると思った。出番は少なかったが、ラストのダンスが可愛すぎて参った。

上映時間は3時間を超えたが、疲労感はまったく感じなかった。むしろ、気分が高揚し、少し元気になったくらいだった。

10時帰宅。