『土を喰う日々』読む

朝9時前に起きた。明け方まで起きていたので、正午過ぎまで延々と眠ってしまうと思ったら、案外早く起きたのに笑った。平日だとしても仕事間に合うじゃないか。

これも、年のせいかもしれない。眠るのにも体力が必要ということだ。

天気予報によると、一日中ぐずついた天気で、しかも気温は低めだった。

朝飯に、きのこご飯、味噌汁、切り干し大根。

10時半過ぎ、サミットで買い物。ほうれん草、豚ロース肉切り身、納豆、カレー粉など買う。

スーパーで買い物をする機会はわりと多い方だが、時々、何を買いたいのかわからなくなって、延々と店内をうろつくことがある。たまにそうなる。今日がそうだった。

ドラッグストアに移動し、買い物の続きをする。そっちの方が乾燥大豆が安いと思いこんでいたのだが、高かった。サミットで買っておけば良かったが、すぐに必要なものでもないので諦めた。カマンベールチーズも同様だった。

帰宅すると、12時を過ぎていた。1時間以上も、目的意識皆無の状態で小売店を徘徊していたことになる。ちょっと危ない。

昼、『日清のラーメン屋さん 札幌みそ』を食べる。茹で時間が4分かかり、それでいて油揚げ麺で、必要な水は500ではなく450mlだ。50ml少ないと、廉価版という印象を受ける。納豆がそうだ。おかめ納豆は50gだが、それ以外の多くは45g だ。

午後、読書をしたり、洗い物をしたり、思いついたように『波のアラベスク』などを練習したり、火曜日の予習をしたりする。

夜、ホットドッグ食べる。

水上勉『土を喰う日々』読む。昨年秋に見たジュリーさま主演映画『土を喰らう十二ヶ月』の原作である。

映画では、主人公のツトムさんが、幼い頃禅寺に預けられたため精進料理を覚えたと、モノローグで語っていた。しかし、精進料理とはなんぞやという定義まで踏み込んではいなかった。というより、登場する素材の数々と、それを丁寧に料理するツトムさんの手つきが美しくて、こっちが見た目に気を取られていただけかもしれない。

本書でも、九歳で禅寺に預けられてからのエピソードはふんだんに書かれている。そこで習い覚えた精進料理は、山に暮らしていると自然に再現していくことになる。

1月から12月まで、その季節に何をどのように作って食べるかを書きながら、勉さんは読者に精進料理における『精進』の意味を伝えてくれているかのようだった。