明るくなってから目が覚めた。昨夜は結局あまりよく眠れなかった。しかし、横になっているだけでも体力回復には役立ったろうと思いこんだ。
朝飯に梅干しおにぎりとハムカツサンドを食べ、髭を剃り、歯を磨いた。7時20分頃に広間に行き、全員揃ったところで車に乗った。
今日のスポットは沼津だった。駿河湾の湾奥であるため、外洋の波の影響を受けにくいらしい。
向かう途中、車窓から見える海は、昨日とは比較にならないほど荒れており、波頭が砕けていた。
1時間と少しで沼津の獅子浜に着いた。南伊豆の海と比べると、海面は穏やかだった。これならできそうだと、素人でも思えるほどだった。
昨日と同じく、初回の講習説明を受け、機材セッティングをし、海に入ろうとした時、グローブをしていないことに気がついた。急いでダイビングバッグのところに戻ったが、グローブがなかった。昨日のスポットに忘れてしまったのか、別の人のバッグに入れてしまったのか。
インストラクターにグローブがないと伝えると、そのままでいいからと言われたので、待っているメンバーに続いて海の中に入った。出だしでトラブルがあると、心拍数が上がり、緊張してわけがわからなくなるので、とにかく呼吸に気をつけた。
昨日より深めのところで潜降し、沖に向かって下っている崖を、インストラクターについていきながら潜行した。耳抜きとBC吸気を意識したが、当然、なかなかうまくいかなかった。
それでも、30メートル以上の深さまで潜降した。窒素酔いは感じなかった。
タンク残量と滞在可能時間をチェックし、少しずつ上がっていく。途中、色んな生き物がいることを示されたが、バディやインストラクターの位置を把握するのに精一杯で、ゆとりがほとんどなかった。
まあ、しかたない。自分にゆとりがないことで焦る、という心の動き方はおかしい。
上がって休憩し、次の講習の説明を受ける。次は、合図で一斉に潜行し、インストラクターと同じ深度を進み、また、指定された深度をダイブコンピューターで確認しながら進むなどの講習だった。
その後、エア確認をしてから、フロートを使って浮上した。前回のファンダイブで失敗したスキルだが、今日やり方を聞いて、BC排気をする理由がわかった。深度12メートルからフロート準備をし、7メートルで空気を入れ、フロート浮上と共にBCを排気、と思っていたら、フロートと共に急浮上していたらしく、インストラクターに抱えられて再び5メートルの深度に戻った。排気が遅すぎたのだ。
浮上後、残ったエアーで再び潜行し、記念撮影などしてから、講習は終わった。
昼飯にお弁当を食べ、インストラクターから総評を聞き、アドバンスの講習は終わった。全員合格だった。
いちごプラザに寄り、コーヒーを飲んでいちご大福を食べ休憩し、スクールに戻った。
4時過ぎ、スクールに到着。ライセンスの申請書類を記入し、ダイビングスケジュールを調整し、精算をしてからスクールを後にした。
一昨日の段階では、中止になった方がいいと思っていたが、結局二日間とも海はほとんど荒れておらず、透明度も高かった。特に昨日は、夏でこれほど透明度が高いのは珍しいくらいだったらしい。
永福町のキッチンコートでビールを買い、LUUPで帰宅。シャワーを浴び、ビールを飲んだ。
進撃まとめ読みをする。エレンがミカサにひどいことを言ったりする巻。
エレンの主張は、自由と自由がぶつかり合うところに戦いがあり、自由でありたいなら戦うしかない、ということだろう。それ自体としてはわかるが、地ならしはいくらなんでもやり過ぎだ。発想が中二すぎる。
あと、やはりリヴァイを見ていると落ち着く。余計な事はいわないし、発言と行動にブレがないし。