抽象空間は演技も抽象化した方がいい

7時45分起き。朝飯に、ご飯、明太子、昨日作ったうどんすきの残りを食べた。

10時まで、水林章『日本語に生まれること、フランス語を生きること』読む。

11時に実家を出る。メトロで池袋、東上線で中板橋へ。

12時20分、新生館スタジオ着。旧知のイチモリくんが出ている芝居の観劇。SNSでチラシを見て興味を持った。

歴史的事件を題材にした物語で、舞台は素舞台。衣装は転換スタッフみたいな黒ずくめ。10人ほどの出演者が体を使って海を表現するなどの演出だった。

自分なら演出をどうするだろうと思いながら見た。全体的にテンポが悪いように感じた。早くするのではなく、無言のパントマイム時間を8カウントから4カウントにするなど、不要部分を短縮する工夫をした方が良いと思った。

物語の内容はよくわからなかった。ホンがわかりにくいのではなく、演出が『わからせにくく』しているように思った。それぞれの役者が複数の役を演じ、場面によって時代がコロコロ切り替わるので、全体の物語を担う役を追い切れなかった。

ラスト、終戦を迎えたのに特攻する若者達の場面があった。そこは違和感を覚えた。美術や衣装が抽象的なのに、役者の感情が生々しいため、全体のリアリティに乖離が生じていた。叫ばず淡々とつぶやくようにした方が、かえってその言葉は生々しく伝わっただろう。そして、扱っている題材において、この乖離は、印象として良くない。

終演後、劇場近くの『なかむら』という和菓子屋で、くずバー、桜餅、どら焼きを買った。

環七に出て、新宿西口行きのバスに乗る。野方北口で降り、目の前のホープ軒に入り、昼飯にラーメンを食べた。

LUUPで3時半帰宅。

図書館で借りている『日本語に生まれること、フランス語を生きること』を、今日中に返却しないといけないので、4時45分まで一心不乱に読んだ。残り10ページほどになったところで、見開き2ページを5枚写真に撮った。

図書館へ行き、本を返し、予約した本を借りた。

帰宅し、写真に撮った残り10ページをパソコンで読み、読了。

水林章はフランス語で著述活動をしている日本の作家だが、なぜそうすることになったのかについて、順を追って説明したのが本書である。日本の政治や社会に対する違和感が元になっているのだが、フランス語の教師として生活してきた経歴があるため、別言語に身をおいて日本語を対象化する、ということが可能であった。ゆえに、日本語批判であるが、機能としてではなく、成り立ちの批判であり、天皇制批判に結びついている。『壊れた魂』の冒頭場面で、お互い相手の名前を呼ぶ時に敬称をつけるのをやめましょうと、登場人物が提案する場面があったが、なぜその場面があったのかも、本書を読んで納得できた。

夕食はレタスサラダだけ食べた。

Xで今日のバチ抜け状況を検索する。なんと、中土手突端で抜けたようだった。連休三日のうち、オレが行った二日は抜けなくて、行けない日は抜けるとはね。釣りの神様による『俺ヘイト』だ。

『ブギウギ!』撮りだめ6話分を見る。全然見ていなかったので、すごくたまっている。

『潮騒』練習し、1時半就寝。