『たけちゃん、金返せ』読了

8時起き。ご飯、麻婆豆腐、味噌汁、根菜サラダ、えのきワカメ和え。

どさん子ツール、直っていないと返事。こりゃあ、読み込みデータが予告なくアップデートされたなと判断。調べるから送ってくれと返信した。

昼、ホットドッグ、味噌汁の残り、根菜サラダ、えのきワカメ和え。

午後、どさん子で読み込んでいたファイルを送ってもらう。案の定、列が追加されていた。

音羽屋ツールは、やや手こずっている。入力規制が複雑化してしまった。

代理人からメール。再来月から新メンバーが来るとのこと。それまで一時的にワシが引き継ぎをすることになった。また界王拳三倍を使わないといけないようだ。

藤山新太郎『たけちゃん、金返せ』読了。雌伏期のビートたけしについて書かれた本。時期は昭和50年代前半。ツービートを結成して間もない頃から、漫才ブーム前夜まで。

著者は奇術の芸人で、浅草の松竹演芸場に上がっていた。たけしとは1970代半ば頃からつき合うようになり、時々酒を飲む仲になった。素のたけしは人見知りで繊細で、舞台で毒を吐く姿とは真逆の人物だったという。しかし、そのへんのことは、オールナイトニッポン時代からのファンなら薄々わかっていることだったろう。

面白かったのはやはり、たけしがああしたこうした、という、エピソードの部分だった。こうすれば売れるというアドバイスを受けても、それが世間に迎合する行為なら拒絶し、かといって売れないと弱気になり、道路の真ん中で仰向けに倒れて「俺を殺してくれ!」と叫ぶなど、鬱屈した若者の青春そのものだなあと思った。

その鬱屈するさまが、実に1970年代っぽいところが、非常に面白かった。漫才ブームは1980年代の出来事だし、ビートたけしは1980年代を創った人の一人であるが、70年代のたけしは無名そのものだったのだ。そして、のちのフライデー事件やバイク事故の直前に見せていた自暴自棄な姿は、1970年代の浅草で「俺を殺してくれ!」と叫んでいた若きたけしと何ら変わるところはなかったのだ。

本自体は暴露本のような要素はなかった。著者の父親が南けんじという漫談芸人さんで、たけしはこのおとっつあんのことを慕っていたとのこと。おそらく、これぞ芸人だ、という尊敬の仕方をしていたのではなかっただろうか。

そして、漫才ブームでたけしが売れた時に、もうたけしに会うんじゃないよと、南けんじが息子を諭す場面が、すごく良かった。

夜、吉祥寺『よみた屋』で本を見て、井の頭公園駅からLUUPで帰宅。