強風でトマトが折れた

8時起き。

「水泡」と「珊瑚」の練習をしようと思っていたのだが、燃えるゴミを捨てに行った帰りにトマトの様子を見ると、葉が萎れているのに気づいた。

調べると、メインの茎が途中から折れ、そこから上の葉が萎れていた。

バケツに水を入れ、折れた茎を浸した。

折れた場所は、第二花房の上だった。5月に入り、そこから上は脇芽かきをしないようにしていたところだ。つまり、ちょうど今月育った部分だった。

脇芽が一本だけ折れることから免れていたので、それを支柱のてっぺんから垂らしている紐で誘引した。

稽古場へ行き、「珊瑚」の稽古をする。そちらの方が難しかったのだが、通してやってみると「水泡」の方が苦手箇所の克服が困難だった。単純に、運動として難しい。

午前中、トマトのことがあり、作業をしても心ここにあらずだった。むしゃくしゃしていたというより、気が抜けていた。いい感じに育ってきており、そろそろ脇芽のための支柱を増やそうと思っていた矢先だった。

バケツに浸した脇芽は、結局萎れたままだった。

ネットで、折れた茎の復活について調べたが、皮一枚でつながっているならともかく、完全に切れてしまったものは難しそうだと思った。また、折れた部分のボリュームも、一本の茎だったらいいが、すでに五本くらいに枝分かれし、それぞれ実をつけ始めている状態だったので、切り口をくっつけてテープで巻いても、癒着するまで水分が行き渡るような気がしなかった。実際、切り口を水に漬けても、どんどん萎れていったわけだし。

結局、折れた先の部分はすべて廃棄することにした。痛恨の極だ。

残ったトマトの茎を調べた。

根元に近いところに、ひょろひょろだが、蔓状に伸びた脇芽があった。これまでは育った葉の影になっていたが、こいつにもう一本の主茎として育ってもらわないといけない。

残った一本の脇芽にも、脇芽が育っていた。それらにも、育ってもらわないといけない。

折れたところから下のメイン茎は、脇芽かきをしっかりやっていたので、新しい茎を育てることは期待できそうになかった。

第一花房と第二花房は順調なので、6月中旬には赤くなって収穫できると思うが、それらを収穫したあと、続けざまに収穫が続くかどうかは、今のところ微妙だ。

本来は、第二花房より上の部分が倍々ゲームで花が増えていき、それが7月の収穫を支えることになるはずだったが、花の数が一気に減ってしまった。

今年の収穫数がどのくらいになるかは、これから新たに育つ脇芽が、どのくらいのスピードで現在の損失部分を埋め合わせてくれるかにかかっている。100個ノルマを達成するには、6月半ば、つまりあと2週間でそれなりに育ち、次々に花を咲かせてくれないといけない。1本が2本、2本が4本と茎が増え、増えた茎がそれぞれ花を咲かせ、次々に結実していく状況が、いつ復活するかだ。

昨日まで、まさにその状況だったのだ。

ちっくしょう。

昼、トースト、ベイクドビーンズ、目玉焼き、ベーコン、オニオンスープ。イングリッシュブレックファーストみたいなメニューだった。

午後、ミーティングに参加後、ヨネトシさんから電話。今週末から週末ごとに休暇の予定を入れているのだが、オレが辞めてしまうんじゃないかと思ったらしい。

「違いますよ、有給がたまったんで、使っているだけです。ちょうど依頼も落ち着いているので」

そう答えた。

ヨネトシさんは、電話で喋るとやたらに陽気で、ご飯行きましょうみたいなことを言ってくる。しかし、現場で会った時に「行きますか」と声をかけると、びっくりするほどキョドり、まるでオレが急に誘ったみたいな反応を示す。

今日も「ブルさんと三人でご飯行きたいですねえ」とか言ってたが、やや、かわし気味に流しておいた。

夜、ご飯、ほうれん草とひき肉炒めの残り、かぶの葉のよごし、きゅうりぬか漬け。よごしは、青ばんのハバネロ味で味つけしたが、辛いのに味が薄いという塩梅になってしまったので、普通の味噌を足した。

『惑星ソラリス』続きをちょこっと見る。今のところ、大丈夫。ついていけている。たぶん、前に原作を読んだからだろう。

レスキューダイバーのテスト問題を解いてみる。テキストはまだ全部読んでいないので、わからない問題は飛ばした。実習については、プリントで内容を読んだ。こんなことできるのか? という手順が記してあった。だが、やるしかない。