8時起き。「夢想」を練習し稽古場へ行こうとすると、外は雪が降っていた。傘を差して向かう。
全体はできてきたので、他の課題も考えようと師に言われる。半年はかかると思っていたので意外だったが、確かに、もう一つあった方がハリが出る。
雪は雨に変わっていた。
9時半から作業。漫然モード続く。
昼、いつもの内科検診をしに、新中野へ。先生から「東京マラソンどうだった?」と聞かれ、「コロナになって参加できなかったんです」と答えると、驚いていた。
半年ぶりに血液チェックをすることになった。「看護士さんがいないから私がやりますけどいいですか?」と先生に言われ、「大丈夫です」と答えたが、左腕に注射針を打ってもらっても採血が全然できなかった。先生は刺した針をぐりぐりしたが、結局左腕は諦めて、右腕から採ってもらった。
我が採血史において、注射針を刺してもらった状態で、そのまま針をぐりぐりされるのは初めてだった。別に、それほど痛くはなかったのだが、注射が苦手な人は、あまり見たくない眺めだったろうなあ。
昼飯に、トーストとチキンハンバーグ食べる。
午後、ミーティングに参加。年度末なので、システム権限の更新を忘れずにしましょうなどの確認あり。
夜、ザワークラウトソーセージ、生牡蠣。
『ニワトリはハダシだ』見る。
知的障害を持った少年・サムは、父と二人暮らし。母は父と別居し、娘のチャルと暮らしている。父は潜水夫で、サムの初潜りをサポートしようとするが、サムは水の中でパニックを起こし、うまくいかない。サムは、一度見た車のナンバーや書類の内容などをすべて正確に覚えることができる。
サムが盗難車にあった役人の重要資料を見て記憶したこととか、盗難車とヤクザと警察の癒着とか、警察のお偉いさんの娘がサムの通う養護学校の先生だったりとか、警察がサムとチャルに罪をなすりつけようとしたり、ヤクザがサムとチャルを追って父を捕まえたり、そうしたドタバタがあった末、ラストはサムの潜水デビューを父が祝福するところで終わった。
正直、筋書きはよくわからなかったが、父、息子、母、娘を見ているだけで楽しかった。
父を原田芳雄が演じていた。がっつり体を張った芝居をしたのはこの映画が最後ではないか。公開は2004年だが、撮影はおそらく2003年。原田さんは63歳で、海に飛び込んだりしている。サムが怒りで「ううううー!」となったときに、「サム! 深呼吸せい!」と言うところや、初潜水を終えたサムをニコニコ出迎えるところなど、魅力的な父性が炸裂していた。
母の倍賞美津子が実に色っぽかった。チャルを演じた子役が実にかわいかった。警察のお偉いさんをやる石橋蓮司は例によってすばらしく姿勢が良かった。岸部一徳も出ていたが、少しだけで、見せ場はあまりなかった。柄本明も同様。ヤクザの親玉を笑福亭松之助師匠が演じているのがなぜか嬉しかった。