9時に家を出る。
外は小雨だったが蒸し暑く、駅に着いた時には汗だくになっていた。
丸の内線で東京へ。
京葉線に向かう途中、サマソニ目的の人を何人か見かけた。
サマソニの開場時間と開演時間、そしてPENTATONIXの開演時間を、電車の中で知った。
どの時間も勘違いしていた。
開演が9時で、PENTATONIXは2番目の登場でたぶん10時過ぎ頃だろう。
そんなふうに思っていた。
実際は開場が9時、開演が11時、PENTATONIXは夕方6時過ぎだった。
新木場で武蔵野線に乗り換え、葛西臨海公園で降りる。
強い雨が降っていた。
この駅は南口のみ開かれていて、北に出るには迂回しないといけない。
舞台にたとえると、臨海公園が客席で、駅が舞台のセット、駅の北側はバックステージという感じだ。
江戸川区民は臨海公園にやってくる客に対して、舞台の裏方さんというわけなのだ。
気に入らねえな。
環七沿いの道を北に歩く。
新左近川、七葛西小のそばを通り、11時前に実家へ。
汗だくになっていたのでシャワーを浴び、昼飯を食べに近所の中華料理店に行く。
「宝亭」という店で、西葛西駅ができる前から営業している地域密着型の店だ。
実家から100メートルくらいしか離れていないのに、この20年一度も行ったことがなかった。
店は古くても小ぎれいで、昭和の雰囲気が色濃く残る内装だった。
ラーメンではなく、あえてカツ丼を頼んだ。
「幸せの黄色いハンカチ」で、健さんが頼むようなカツ丼が出てきた。
香の物は、沢庵。
美味かった。
うま過ぎようとしないところがいいのだ。
実家に戻る。
母がジムから帰ってきていた。
「宝亭」に言ってきたと伝える。
店の存在は知っていたらしい。
実家のマンションで、出前を取る人が結構いるとのこと。
そういえばオレがカツ丼を食べていた時も、出前の電話がかかってきていた。
3時に家を出て、東西線の西船橋経由で幕張へ。
雨はやんでいたが、降りそうな気配もあった。
今年のサマソニ初日は雨に祟られている。
正直、見たいバンドはあまりなかったので、PENTATONIXに意識を集中した。
PANIC! AT THE DISCOがやっているマウンテンステージへ。
入れ替えの人の流れに乗じていい位置をキープする。
6時15分、PENTATONIX登場。
これとか。
これとか。
他にも多々。
生で見られた嬉しさ、それに尽きる。
モッシュもダイブも起こりえないグループだが、悪い意味ではない。
聞く耳を持たずには、いられなくさせる凄みがある。
終わった後の客の反応は、
(なんか、すげえの見ちゃったな)
という感じだった。
MCでは、ベースのアヴィの低音に、客席が沸いているのが面白かった。
カースティンの「元気声」も、オレにはツボだった。
今度はワンマンで何としても見たい。
ツアーで日本に来る予定、あるだろうか?
9時半、実家帰宅。
この前、食べたいものリストに入れていたいなり寿司を、母が作ってくれていた。
それを食べる。
くたくただった。
10時前に寝る。