横書き縦読み

 『ウディ・オン・アレン』読了。
 インタビューが終わったのは、『ブロードウェイと銃弾』の製作に入る前らしかった。
 確かその頃は、ミア・ファローとの関係がひどい終わり方をしていた。

 ミア・ファローと別れてから、ウディ・アレンは傑作を連発している。
 私生活を糧にするというわけではなく、ミア・ファローを役者として使わなくてよくなったため、役を作る発想が自由になったのだろう。

 『ブロードウェイと銃弾』は、90年代では一番好きな作品だ。
 冴えないシナリオライター、金を出すマフィアのボス、女優志望の愛人、なぜかシナリオ作りの才能jがある用心棒。
 設定だけで面白そうだ。

 『誘惑のアフロディーテ』に出てきた、バカな娼婦も面白かった。
 ミラ・ソルビーノが演じた。
 ミラ・ソルビーノはすごく良かったのに、この映画以来いい役に恵まれていないような気がする。

 インタビューでは一貫して、アメリカの商業映画に対して批判的な態度を取っていた。
 そして、自身の映画はそれほど客が入るわけではないらしい。
 だから低予算で撮っている。

 確かに、ウディ・アレンの映画が全米で大ヒットする状況は考えにくい。
 ニューヨークと数ヶ所の都市と、ヨーロッパ、それに日本のミニシアター。
 あとはビデオ化DVD化を心待ちにするファンが、映画の赤字を食い止めているのだろう。

 一日中雨が降っていた。
 3時に図書館へ行く。
 手帳の活用術やノート術を書いた本を3冊ほど読み、何も借りずに出た。

 夕方実家へ。
 実家にあるGateway NeoとDynabookをクロスケーブルでつなぐ。
 CDドライブのないモバイルPCに、実家のデスクトップPCから色々なソフトのデータを転送した。

 とりあえず通常の使用には問題ないところまで設定は済んだ。
 ADSLのケーブルをDynabookにつなぎ、こたつでソフトの設定をする。
 メモリを512MBに増設したためか、速度的にはまったくストレスなく使えている。
 そのうちハードディスクが足りなくなるんじゃないか心配だが、モバイル用途に4ギガバイトくらいある映像のファイルを使うことはあまりないだろうから、当面は30GBでいく予定。

 しかし、台本を書ければいいやと思って買ったのに、気がついたら結構な数のソフトをインストールしてしまった。
 動かすプログラムがエディタだけなら、10年前のマシンでも十分使えるのだが。

 縦書き編集のできるエディタが最近増えてきた。
 あの秀丸さえ、新しいバージョンには縦書き編集機能を搭載したという。

 日本語の文章を書く時、縦書きと横書きでは大きな違いがあるという。
 縦書きの方が書きやすいということだろうか?

 書いてみると、あまり違いはわからない。
 縦書きだからはかどったということはない。
 むしろ、小さいウィンドウで横書きにして書いた方が、資料用に開いた他のウィンドウを参照しやすいから便利だと思う。
 今までの人生を振り返っても、縦書きで文章を書く機会はほとんどなかった。
 日記も横書きだった。
 台本もワープロで打つときは横書きだった。

 だが、縦書きモードの方が、書いたものを読みやすい。
 ということは、推敲が楽ということになる。
 横書きでざっと書いたものを、縦書きモードにして読み直す。
 大体この繰り返しだ。

 だから、縦書き機能があるエディタはありがたい。
 最近、VerticalEditorというフリーのエディタをダウンロードした。
 フリーにもかかわらず、かなり細かいところまで編集画面をカスタマイズできる。
 文章を書くことの多い人に、これから広まっていくんじゃないだろうか。