昨日が<暖かさの攻撃>ターンなら、今日は<寒さの反撃>ターン。
雨降り。
だが、雨にもかかわらず、寒さの攻撃は我々にダメージを与えられなかった。
敵は明らかにパワーダウンしている。
図書館でjava scriptの本とアルゴリズムの本を借りる。
先々週借りたPHPの本はまだ半分も読み終えていないのに、返却期限が迫っている。
借り過ぎとは、焦り過ぎと同義かもしれない。
夜、マカロニをゆでる。
どうやって食べようか迷う。
パスタ用のホワイトソースがあったので、それを使ってグラタンが作れないかと思った。
グラタン皿にマカロニとソースをあけ、チーズをのせて焼いてみたが、味は予想していたのとはだいぶ違った。
不味くはなかったが、グラタンではなかった。
ハタハタが安かったので買った。
これは水炊きにした。
トリノオリンピック女子フィギュアで、荒川静香が金メダルを取った。
ショートプログラムが終わった時点で3位につけていたのは知っていたが、まさか金を取るとは思わなかった。
夜、これまでのダイジェストを放送していた。
安藤美姫は、表情が強張っていた。
インタビューでは四回転へのこだわりを口にしていたが、何度も転倒する姿を見ると、挑戦ではなく結果を出せないことの言い訳に思えてくる。
「楽しみたい」
という言葉とは裏腹に、その表情は強張っていた。
気の毒だった。
明らかに視野狭窄に陥っている。
しかし、彼女がオリンピック代表選手のメンタリティをかろうじて保っていられるのは、四回転ジャンプへのこだわりがあるからだ。
こだわりを捨てた瞬間、彼女はリンクに立てない。
たぶん、それほど追い詰められている。
メダルどころの話じゃないだろう。
にもかかわらず『楽しみたい』と口にしなければならない。
自分と世間が共同で作り出した<ミキティ>像がそうさせる。
これはしんどいだろう。
正直、見ていられなかった。
金を取った荒川静香は、素人の自分が見ても見事だった。
序盤の優雅な舞いは、曲が盛り上がるにしたがって自由さを増していく。
固かった表情は気の高ぶりに呼応して徐々に解きほぐされていく。
花びらが一枚一枚開いていくようだ。
滑ることの歓喜が、微笑となって現れる。
観客もそれを感じ取る。
抱えてきたであろう様々な思いが、氷上でひとつひとつ溶けていく。
残るのは自由。これだけだ。
演技が終わると、観客はスタンディングオベーションで荒川を称えた。
ふと思った。
荒川静香は、こんなに美人だったっけ?