10時起き。
外は雨。
トーストとミックスベジタブルを食べる。
1時にうちを出て中野MOMOへ。
劇場入り口で昨年秋の芝居でご一緒した猪口さん、それからドラマスタジオ時代から旧知の林さんと会う。
Flowers Bon Bon『夜の森』観劇。
演劇療法をしている精神病院が舞台で、演目が『星の王子様』
芝居が始まって30分くらいは、ドタバタ風のシーンがいくつか続くが、ドタバタに徹しきれない空気が漂っていたのは、舞台設定のためだろうか。
中盤からそうしたシーンは少なくなり、患者が抱えた問題が明らかになっていく。
演劇療法が万能の解決法であるとは示されず、問題を解決してくれるスーパーマンも現れない。
答えを解説するのではなく、答えのある方向を指し示す。
しかもその方向は、決して凪いでいるわけではない。
衣装を着た患者達が『星の王子様』を演じるシーンは、無機質な病室に色とりどりの花が突如咲いたようだった。
そこから照明が変わり、何もない空間になる。
病室は、これまで以上に寒々しく、まるで病室以外のどこかみたいだった。
飛行士と星の王子様の別れが、自立というキーワードをほのめかし、再び色とりどりの花が咲いて幕となる。
そのきれいさが心に残った。
チケットの予約をしたのだけど、なぜかキャンセル待ちと同じ扱いになっていた。
たぶん、予約をした時点で売り切れ寸前だったのだろう。
そのため、劇場上のギャラリーで見ることとなり、2時間15分の上演時間が尾てい骨に堪えた。
終演後、南中野へ急いで行き、稽古をする。
雨なのでジョギングは出来ず、久保田君にタップの簡単なステップを教えてもらい、それを20分やる。
股関節が痛くなった。
7時から稽古。
玉山さんが稽古初参加。
学校をこよなく愛する校長先生をやってもらう。
用もないのにうろちょろする感じを出したいので、子供達の掃除シーンでひたすら邪魔者になったり、教師の秘密話を立ち聞きしたりなど、台詞数は少ないが案外出番は多い。
久保田君は教師を演じる。
授業のシーンを作ったが、もちろん本当にそんな授業をする教師がいるわけではない。
が、教える内容がすべて荒唐無稽だと、
(そんな奴ぁいねえよ)
となってしまうから、半分はリアリティを出したいところ。
台本を書くにあたっては、捨てずに取っておいた教育実習の資料を参考にした。
実習に行ったのは10年以上前だ。
その頃教えた子供達は、今回出演する前田綾香と同い年だ。
直美嬢は、意地悪小学生を演じる。
好きな男の子の前では態度を変える役。
彼女のマグ出演は3回目なので、前回、前々回とはまた違ったことをやってもらいたい。
今のところ、好きな男の子の前での演技が使えそう。
意地悪な部分を、地の喋りとは違ったふうに見せられればもっといい。
稽古後、中野まで瞑想しながら歩く。
11時過ぎ帰宅。
リンゴとヨーグルトを食べる。
喉が渇いており、缶の一気に飲み干しそうになったが、途中でプーアル茶に変え、先に乾きをいやした。
危ないところだった。そのまま一気に飲んでいたら、いつもの常で酔い狂っていたかもしれない。