7時半起き。朝飯に、昨日の夜食べたのと同じものを食べた。
シアーシャ・ローナンが、パートナーのジャック・ロウデンと一緒に来日しているようだ。ジャックのインスタに写真がのっていた。プライベート旅行らしい。日本では彼女の知名度がそれほど高くないから、他人の目を気にせず、ジャパンを満喫できているのではないか。ああ、でも、一目だけでいいから、生のシアーシャを見たい。
12時、実家を出る。
昼飯に、御徒町『えぞ菊』にて、味噌ラーメン麺と野菜大盛を食べた。
腹ごしらえに、水道橋までゆっくり歩いた。
白山通りのサンマルクカフェに入り、2時間ほど本を読んだ。
『虚空の人』読了。
著者は、中日の監督をしていた時の落合博満のことを書いた『嫌われた監督』が、昨年話題になった。これは大変面白かった。
『虚空の人』は、清原について書かれている。しかし、内容は期待したものとはやや違っていた。それは著者自身にではなく、清原のパーソナリティに原因があるような気がする。
要するに、清原は良くも悪くもシンプルな性格をしているのだ。ゆえに、人物に迫る際、謎解き要素は少ないし、問いも生まれにくい。今でも、ドラフトで桑田が巨人に指名されたことにこだわっているなど、シンプルゆえの頑迷さも持っている。
桑田はその逆だ。清原に比べると十分複雑である。
ならば、清原だけではなく、桑田のことも同じだけの比率で書いていった方が良かったのではないか。桑田という迷宮を通して見える清原、という書き方の方が、読み物としては面白いだろう。
5時に店を出る。
夕方6時過ぎから、大学時代の友人、シミズ、e川くんと飲む約束をしたので、それまでの時間つぶしに、神保町を散歩した。
白山通りを神保町交差点まで歩き、靖国通りを三省堂書店まで歩き、すずらん通りを戻り、白山通りから道を一本入った通りを歩いて、水道橋まで戻った。
神保町をそうやって歩くのはかなり久しぶりだった。昔とは当然、風景が変わっている。お店の多くが入れ替わっている。『いもや』『さぶちゃん』『キッチンマミー』はもうない。パチンコ屋『ポニー』『人生劇場』もない。『キッチン南海』は場所を移った。
6時15分、水道橋駅で、e川君と会う。「お久しぶり、なんか、色々なとこ旅行してるらしいじゃん。羨ましい」と言われる。その直後、シミズ君も来る。
そのあたりは、シミズ君が仕事現場的に詳しいのではと言うと、「じゃあ、あそこ行こうか」と、駅近くの町中華に案内してくれた。その店はオレも、十年以上前に飯田橋が現場だった頃、よく前を通った。しかし、食べたことは一度もなかったかもしれない。
空心菜の炒め物、セロリの炒め物、餃子などを頼み、ビールを飲んだ。炒め物はそれぞれ、町中華というよりは本格中華よりの味だった。
e川くんは、実家が江戸川区南部にある。旧江戸川で釣りをする時に、そういえば彼の実家はこのあたりだったなあと思いだすことがよくある。しかし、町の開発的に、彼がそのあたりに住むようになったのは、小学生の途中からのはずだ。
で、聞いてみた。
「e川くんは、いつ、どこから引っ越してきたの?」
すると、百合ヶ丘から、という答えが返ってきた。
中学から高校と、彼はサッカー部にいた。ふと、彼のいた中学と、うちの中学が、サッカーの練習試合をしたことを思い出した。
「オレも中二の途中までサッカー部にいたんだけど、e川くんの中学まで練習試合をしに行った時、うちの連中の態度があまりにも悪かったので、君のところの顧問の先生に怒られたことがあったよ」
その試合、たぶん彼は出ていたはずだ。
するとe川くんは、思いがけないことを言った。オレの中学のサッカー部に、百合ヶ丘時代に同じ小学校にいた友達がいたのだという。
「確か、Kで始まる名前で、キーパーやっていた」
キーパーですぐにわかった。
「KGくん?」
「そう!」
「オレ、彼とすごく仲良かったよ!」
KGくんは、中学時代オレが一番好きだった友達だ。一年の時にクラスが一緒で、その後は別々のクラスになってしまったのだが、顔を合わせると色んなことを話す仲だった。
脇で聞いていたシミズくんは、葛西あるある的な奇遇話を、面白がって聞いていた。
9時過ぎまで飲む。例によって、酔いが回るとわーっと喋ってしまったが、とても楽しかった。
新宿までシミズくんと一緒に帰り、そこで別れる。
10時半帰宅。
薄焼きせんべいとアーモンドとスライスチーズで、自作アーモンドチーズを作ってつまみにし、ウイスキーをコーラで割って飲んだ。
12時過ぎ就寝。