さりげなく打ち上がる

10時劇場入り。
すぐ自転車で荻窪のゲームセンターへ行き、お釣りの500円玉を確保。

昼の予約が全ステージ中もっとも多かったので、客席の椅子を変更し、席数を増やす。
余裕をもって臨んだが、当日券のお客様もいらっしゃったため、満席を通り越して、立見のお客様もいらした。
キャストが楽屋にはける通路から、パネル越しに芝居を見るほどの混み方だった。

本番中、暗転で理保さんにロームを渡すのに失敗する。
手渡せたかどうかがよくわからず、つるりと滑ったらしく、芹川を縛るのがうまくいかなかった。

終演後すぐ、理保さんと受け渡しの段取りを再確認する。

マチネとソワレの間の時間が短いため、休む暇もなく本番の準備に入る。
途中、ばらしの段取りも済ませる。

17時にソワレ開演。
全ステージ中、予約はもっとも少なかったが、それでも客席の8割は埋まっていた。

全6回公演を通して、上演時間は1時間40分未満だった。
桟敷席があったため、2時間芝居にならなかったのは良かったと思うが、座布団を2枚重ねても、お尻が痛いという意見をたくさんもらった。
レンタル座布団を調べておくと良かった。

終演後、田中さんの指揮でバラシ。
上岡くん、菊田くん、佐藤くんに加え、お客さんとして見に来た柳瀬くんまで手伝ってくれた。
拝むような気持ちになった。

途中、劇場を抜け、制作作業をするために家へ戻る。
8時半に再び劇場へ。
掃除、片付け、現状復帰を手伝う。
9時から照明機材の積み込みをする。

がらんとした劇場を見つつ、次のひとり芝居をどうしようか色々考える。
縦に使うのか、横に使うのか。
暗幕はどうするのか。
舞台は少し上げるのか。
客席に段差は作るのか。

9時半過ぎ、搬出はあらかた終了。
劇場さんに挨拶をし、いったん家に帰って荷物を置く。
10時過ぎに打ち上げ会場へ。

(次の公演が近すぎて、気分的に打ち上がらないかもしれない)

そう思っていたのだが、疲れのためにそんな不安を感じる神経が麻痺していたためか、それとも単純に楽しかったためか、普通に皆と話をしたり、飲んだりすることができた。

大入り袋を配る時、理保さんが、

「今までマグの芝居に出ると、私の役には必ず『それじゃ教えてあげよう』という台詞があります」

と言った。
言われて気がついた。そういえばそうだ。

途中で宇宙キャンパスのこばちゃんと真哉くんが合流。
4月の芝居のことなど色々聞く。

4時過ぎに店が閉まるため、打ち上げは解散。
外に出ると、大雨が降っていた。

「みなさん、お疲れ様でした」

散開の挨拶をし、自転車にまたがり、ずぶ濡れになって帰宅。
シャワーを浴び、5時就寝。