昼の2時からゲネプロ。
ゲネプロとはいわゆるリハーサルのことである。
ドイツ語である。
ダイナマイト浅香が写真を撮りに来た。
客席にてゲネを観る。
思ったよりも役者が背中を向けがちだったので、ゲネの後修正する。
「夏の子プロ」の明かりが暗かったので、宮崎さんと話し合って少し明るくなるように修正してもらう。
本番まで空き時間ができたので、自分のシーンを自主練する。
とにかく何かあるとすぐに力んでしまいがちな肉体を落ち着かせるための練習。
本番直前は繰り返し練習がやはり効果的だと思う。
6時半会場。
今回は会場整理と前説をすることになっていたので、本番前にお客さんがどのくらい入っているのかがわかってしまう。
緊張がにわかに高まった。
幕が開くと役者達はべらぼうに緊張していた。
ゲネから本番直前まではとてもリラックスしていたのだが。
いやむしろ、リラックスしていたからこそ反動としての緊張が急激にやって来たのかもしれない。
「夏の子プロ」は台詞のやりとりがとても早い芝居なので、役者の緊張は台詞の「かみ」として現れた。
こういうことは一度崩れ出すと歯止めがきかない。
「粗忽重ね」に入ってからようやくトーンが落ち着いた。芝居のカラーが違うということもある。
阿部さんの芝居がうまい具合にはまり、お客さんは結構笑っていた。
終演後、初日明け祝いとして飲みに行く。
白木屋。
店に向かう途中、かつて5年半働いていた居酒屋がなくなっていることを知る。
飲みは12時前に切り上げ、1時に帰宅。
たいしたことをやったわけではないのに疲れ切っていた。
泥沼に沈み込むように眠る。