12時起き。
鯵のひらき、切り干し大根、白菜漬け、肉団子、納豆で昼食。
スコセッシが監督したジョージ・ハリスンの映画『LIVING IN THE MATERIAL WORLD』のDVDが届いた。
2枚組だった。
部屋の掃除をしてから、1枚目だけ鑑賞する。
貴重な映像とインタビューを、テンポ良くつなげた伝記映画。
シーンの切り替えが早く、くどさがない。
時代順に進行するが、時々別の時代に飛んだりする。
ビートルズ解散の書類にサインをする映像には仰天した。
近くに、当時犬猿の仲だったポールが映っていた。
「While My Guitar Gently Weeps」のレコーディングをするあたりで1枚目が終了。
時間はおよそ90分。
2枚目は110分強。
2枚目は夜の楽しみにとっておき、夕方6時過ぎに荻窪のナタラジへ。
ベリーダンス教室の発表会イベントを観る。
食べ放題のカレーとナンを取り、テーブルに座る。
昨日、中華料理を散々食べたせいか、ナンを少し食べただけでお腹いっぱいになってしまった。
ほうれん草のカレーが美味しかった。
7時にショー開始。
踊るのは生徒さんで、客は生徒の友人知人家族といったところ。
和む感じでぼんやりと見続ける。
後半、Nahara先生が生演奏で踊り始めた途端、その場の空気が変わった。
舞台上の空間に曲線の軌跡を描きながら、いくつかの動きのパターンを組み立て、体の奥深くにある女性的なものの真髄を解き放つ。
夢を見ているような気分だった。
2曲踊ってから、Naharaさんはいったんバックステージへ。
生演奏だけが数曲続き、再び登場して、2曲踊った。
ビールを1杯おかわりした。
いい気分だった。
10時前にナタラジを出る。
外はかなり寒かった。
家で飲み直すために、ローソンに寄って酒を買う。
本棚に週刊プロレスがあった。
年末恒例のレスラー名鑑が載っていた。
立ち読みする。
古いレスラーは年をとり、新しいレスラーも少なかった。
10年前、いや、5年前と比べても、プロレス界が衰退していることが目に見えてわかる。
もしかすると、プロレス界だけの話ではないかもしれない。
様々なジャンルで、同じようなことが起こっている。
10時半帰宅。
『LIVING IN THE MATERIAL WORLD』の続きを見る。
アルバム『All Things Must Pass』製作に入ったあたりで、ピンポン球のように目を見開き、しわがれ声で喋る男の映像が出てきた。
フィル・スペクターだった。
ビートルズ関連のドキュメンタリーで、彼が話しているのを見たのは初めてだ。
「My Sweet Lord」のシングルカットをジョージに勧めたという下りが面白かった。
これは売れると直感したらしい。
妻のオリヴィア、息子のダニー・ハリスンのインタビューは、ジョージの後半生を知る上で興味深かった。
ダニーはジョージから、学校なんかさぼれと言われていたらしいが、学校に行くことで反抗したのだという。
2枚組合わせて3時間以上の大作だが、むしろよくその時間に収めたと思う。
アルバム『Cloud Nine』のことは一切触れていなかったのには少し疑問が残った。
その分、トラベリング・ウィルベリーズの楽しい録音映像などあって、差し引きゼロだが。