カレーラーメン

昼、カレーヌードルを食べる。

カレー味のカップ麺を好きになったのは、中崎タツヤ氏のせいだ。
たしか『問題サラリーMAN』だったか。
中近東系の成年が海辺の防波堤でカップ麺をすすっている。
「ニッポンノ カップラーメン サイコウダネ」
「トクニ カレーアジガイイ」
「スシモ スキヤキモ モンダイガイダ」
と彼は言う。
その彼を遠くから、かわいそうにと思って見ている日本人の女がいる。
一人で食べている理由は、
「ヘヤデタベタラ ナカマニ シルノマセロトウルサイカラ」
なのに、彼女の勘違い同情の、
「ユメ コワシタク ナイカラ」
彼はあえてカップ麺をすすりながら、
「ママ…」
とつぶやくのだ。
女は同情の涙にくれる。
彼はふたたびつぶやく。
「ワタシ ヤサシイネ」

この漫画に衝撃を受け、以来、カレー系のカップ麺が好きになってしまった。

そういえばラーメン屋に行って、カレーラーメンがある店は、ごく少ない。
その昔流行った札幌ラーメン系のチェーン店「どさん子ラーメン」にあったと思うが。
カレーラーメンはラーメンブームの範疇外に置かれてしまった。
カレーライス自体がB級グルメの一大ジャンルであることが、理由の一つにあるかもしれない。

夕方、新宿の「らんぶる」にて、次回公演出演者の家永惠理さんと会って話す。
かねしろまなぶ氏の紹介で、先月から声をかけてもらっていたのだが、9月中旬に本番があるため、ずっと迷っていたという。
色々な縁があり、稽古は途中からの参加となるものの、今回の出演を承諾してもらった。

とにかく多趣味ぶりにおどろいた。
描き、録り、書き、弾き、色々なことをする。
その中には、全国レベルの成果を残したものもある。
舞台のキャリアがたくさんあるというわけではないようだったが、表現のチャンネルが開いている人という印象を強く受けた。
9時前まで話をする。

9時半過ぎ帰宅。
西友で売っているレモンチキンを食べる。
残暑が厳しいため、最近ザワークラウトを作っていないが、落ち着いたらまた仕込んで、一緒に食べたいと思う、そんな味のレモンチキンだった。