千秋楽。
10時に集合し、ロビーにて昨日のダメ出しなど。
「虻一万匹」前、楽屋で出を待っていたのだが、全身に力が入らず困ってしまった。
「虻一万匹」は大谷さんにビデオ撮影をしてもらった。
「ハコブネ」と「ロミオとジュリエットみたいな」は俺がやることに。
しかし、ギャラリーから三脚なしの状態で撮影するのはきつかった。
途中で腕が震えた。
最後の「ハコブネ」が終了後、舞台監督オギノ君の指示のもとでバラシをする。
音響ブースの片づけを済ませてから照明の手伝いをする。
1時間半ほどでバラシは大体終わった。
その後、王子小劇場の事務所にて、3月に行う王子小劇場プロデュース公演の話し合いを少し。
11時過ぎに劇場を出る。
打ち上げ会場は新宿だった。
「王子から新宿までどのルートが早いか競争しようぜ」
開放感からかそんなことを言ってみた。
宇原君と久保田君が秋葉原から中央線コース。
俺と中山君が赤羽から埼京線コース。
他の面々は田端から山手線コースを辿ることに。
11時36分に赤羽方面行きの京浜東北線が来た。
赤羽には40分頃着いた。
「楽勝ムードか?」
そう思って乗り換えをしていると、他の乗客達が埼京線ホームに向かって走っていた。
中山君と二人でそのムードに流されるまま走り、まさに出発せんばかりだった電車に飛び乗った。
そして電車は新宿とは逆方向へと発車した。
次の駅は北赤羽だった。
そして、池袋行きの電車は20分以上待たないと来ないということが判明した。
この時点で赤羽チームの勝利はなくなった。
「なんてザマですか!」
と中山君が、誰もいないホームに向かって吠えた。
20分以上のロスタイムを過ごし、打ち上げ会場へ。
宇原君からは、
「ビリなので、早く来て下さい」
との屈辱メールが届いた。
穴があったら入りたい思いで会場へ。
「イヤだなあ。針のむしろだぜ」
そう言うと中山君は、
「僕はこういう展開慣れてますからね。もう、こんなの、おいしいネタですよ」
と言っていた。
打ち上げ会場に着くと一斉にブーイング。
「ごめんなさい」
と誤り、乾杯。
2次会はカラオケへなだれ込み、中山君、宇原君、オギノ君に加え、「夏の子プロ」出演の山本君のアニメソング攻撃が場を狂騒的なものにしていた。
朝の5時まで。