金魚を捕らえる猫

 米がなくなった。
 弁当を作る生活を続けていると、減りが早い。
 なくなったらなくなったで、麺類やパンを食べればいいと考えた。
 気分転換にもなる。

 昼、図書館へ。
 熊井啓による、映画『黒部の太陽』ルポを読む。
 監督本人によるものだ。
 シナリオが収録されているのが嬉しい。

 近所の割烹入り口にある池で、野良猫が金魚を捕まえていた。

  池から脱出

  金魚を賞味する

 夜、うどんを食べる。
 ほかに切り干し大根の酢の物と、きんぴらごぼう。
 こういうおかずはご飯で食べた方がうまいなと、うどんをすすりながら思った。

 台本書きを少しする。
 煮詰まっていたシーンを打開する台詞を思い浮かぶ。
 これでまた少し進みそうだ。

 フィギュア世界選手権で、女子は一人もメダルを取れなかった。
 安藤美姫は、直前の練習で軸とれなかったため、4回転を跳ばないことにしたそうだ。
 悔しさがうかがえるコメントからは、スケートしか眼中にないアスリートの姿が浮かぶ。
 美姫ファンが幾何級数的に増えているのは、スケートに集中している面ではなく、集中するあまり無防備になった反対側、つまり隙だらけの面が好ましいからだろう。

 ギャッツビーのCM映像をサイトで見た。
 モッくんはやはり素晴らしい。
 伊右衛門とギャッツビーの両極端を演じる振幅の大きさはすごい。