拉致という状況へ至る道筋

 新作のために延々と拉致の方法について考えている。
 凶器を使って脅したりする方法は使いたくない。
 かといって睡眠薬などの薬品で無抵抗状態にするのも、その後どうやって運ぶかという問題があるので使えない。
 となれば、ある段階までは相手をとことん信用させるしかないだろう。
 騙すわけだ。
 この『騙し』が今回の作品全体を支配するキーワードとなるはずだ。
 拉致されるのは2組の男女。
 詐欺師の女と被害者の男、そして誘拐犯を装ったマジック芸人とその師匠の娘。
 騙し騙されるうちに、がんじがらめに拉致されないと、話さ先に進まない。
 拉致するのは、謎の組織の下っ端二人組みで、若い男と、顔を完全に隠した国籍年齢不詳の人物。
 そこから先の構成はできている。
 拉致に至る展開を見つけ出せば、台本執筆開始だ。

 天気は今日もまあまあ。
 まあまあなのに真夏日。

 『氷の家』読む。
 男と女の探り合いの会話が絶妙で、チェスかなにかの試合を見ているような気になる。
 こういう会話こそ、演劇的じゃないか?

 夜、にんにくの芽と豚肉を炒めて食べる。
 支度をするだけで大量の汗をかく。
 台所が暑いということもあるが、少し動いただけで汗がでるほどの熱帯夜なのだ。
 当然、食事をしても汗をかく。

 11時過ぎからジョギング。
 三鷹まで往復。
 暑い割に汗はそれほどかかず。
 その代わり、ばてる。
 水分補給が足りなかったようだ。