本気の暑さ

 夏は快調。
 本日も真夏日。
 クーラーをつけず、窓を全開にしていても、室内は30度を越える。

 昨日、パソコンのCPUクーラーを丁寧に掃除した。
 ファンを外し、放熱フィンについているほこりを中性洗剤で洗い取り、よく乾かしてから再びCPUにグリスを塗り再装着した。
 すると、ディスプレイの点滅現象も直ってしまった。
 どうやらあの点滅現象は、熱暴走だったらしい。

 『みごろ!たべごろ!笑いごろ!DVD-BOX』の『笑いごろ!BOX』が届いた。
 早速見る。
 『悪ガキ一家』コントの衣装から、おそらく1977年夏頃を中心とした編集だと思う。
 ミキちゃんが大人っぽい朗読や演技を見せ、それを誉めた伊東四朗に対してランちゃんが、
 「ちょっと待ってください伊藤四朗さん。それじゃ私には演技力がないっていうことなんですか」
 と真顔で文句を言い、そこから、
 「ラン、世界のキャンディーズになるまで、涙は禁物よ」
 「さあラン、笑って」
 「うんっ」
 につながるパターンが確立している。

 ほぼ100%キャンディーズ目当てで購入したので、他のコーナーはあまり熱心に見てはいなかったが、西田敏行にはうならされた。
 キャンディーズと加山雄三の前で、即興の歌を歌うコーナーがあり、加山雄三が感心するほど見事にこなしていた。

 1979年3月に後番組の『みごろ!ゴロゴロ!大放送!』が終わり、その1年後には漫才ブームが始まる。
 1981年の秋からは『ひょうきん族』がレギュラー番組化し、以後8年間続く。
 同じく1981年には『欽ドン よい子悪い子普通の子』が始まり、視聴率30%を越し、欽ちゃん番組の黄金時代が以降4年間続く。
 『全員集合』は1983年ごろから『ひょうきん族』に押されて視聴率が低下し、1985年にはついに打ち切りとなる。
 が、1986年から同じ枠で始まった『カトちゃんケンちゃんごきげんテレビ』が、視聴率で『ひょうきん族』を追い抜く。
 1988年には『とんねるずのみなさんのおかげです』がレギュラー化し、裏番組の『ザ・ベストテン』をつぶすが、1990年春に充電のため半年間休業する。
 その半年の間に同じ枠でウッチャンナンチャンの『誰かがやらねば』が始まり、これはさらに半年後『やるならやらねば』になって別枠に移動し高視聴率をとった。

 コントを主体とするバラエティ番組はこんな感じで90年代に突入するのだが、その間『みごろ!たべごろ!笑いごろ!』は忘れ去られていたといっていい。
 『全員集合』『ひょうきん族』がなにかにつけて思い出されるのとは対照的だ。
 おそらく、番組を放送していた期間が短すぎたからではないか。
 わずか2年の放送では、インパクトを受ける世代は限られてしまう。

 今回『たべごろBOX』を見て意外に思ったのは、画面にスタッフが出てきたり、出演者が「照明の○○ちゃん、明かり落として」とか言ったりすることだ。
 そういうのをバラエティ番組でするようになったのは、『ひょうきん族』からだと思っていた。

 部屋が暑い。
 夕方、昨日安く手に入れた豚ヒレ肉を、梅肉のたれで蒸した。
 たったそれだけのことで、大汗をかいた。
 室温32度だから無理もない。

 夜になっても気温は下がらず。
 コンビニに行く時、夜気が生暖かかった。
 部屋に戻ってクーラーをつけた。
 なかなか涼しくならなかった。