河津大滝

 昨夜の花火は雨と雨の合間に行われた。
花火前はしばらく小雨が降っていたし、花火後10時頃からは土砂降りになった。
夜は風呂に1時間くらいつかり、酒を飲んで寝た。

朝起きると空模様は昨日と変わらず。
海を見下ろす位置にあるペンションなのに、水平線に見える海と空のコントラストが曖昧で残念だった。
晴れた日はきっと、くっきり分かれていることだろう。

9時半にチェックアウト。
雨の中、土肥から中伊豆方面へ移動する。
11時前に河津七滝へ到着。
山を越えたせいなのか、運の良さなのか、着いた途端に雨はやんでいた。

七滝と書いてと読む。
一番下流にある一番大きいのが大滝。

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大滝は滝壺周辺を旅館が買い取り、温泉露天風呂にしていた。
水着で入る温泉で、立ち寄りの観光客は河原まで下りることはできない。
商売っけ丸出しで、あまりいい気分はしなかった。
急な階段を戻る時、二十歳前後のビキニ娘4人がアマゾネスのように降りてきたので道をあけた。

その先の滝はすべて間近に見ることが出来た。
初景滝前には踊り子カップルの像があった。

踊子はこつんと膝を落とした。 かがんだまま私の身の回りをはたいて回ってから、掲げていた裾をおろして、大きい息をして立っている私に 「お掛けなさいまし」 と言った。
「いいの? 座る座る、超座る」

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七滝を見終わり、わさびソフトクリームを食べるといつの間にか1時を過ぎていた。
そのまま下田に向かう。
山道を延々走った後で、下田の海を見ると、別の国に来たみたいな気がする。

市場の駐車場に車を止め、回転寿司の順番待ち。
丘の中腹にリゾートマンションの残骸らしき建物が見えた。
建設途中で放棄されたのだろうか?
天空の城ラピュタみたいだ。

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寿司はさすがに下田港の市場に直結しているだけありおいしかった。
イシダイ、メジナなど、あまり食えないネタを食った。

海岸沿いを北上し、白浜海岸にある白浜神社へ。
白浜海岸は白い砂の美しいビーチがあり、日に焼けた若いのが何千人もバシャバシャやっている。
隣接する神社にある手水はおそらく、足洗い場と化したのだろう。

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神社の階段にはカニがいた。
カメラを向けると横移動。
再びアングルを決めると横移動。
いいボールが来るのを待つのではなく、積極的に取りに行く精神が見られた。

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神社を3時半に出る。
東伊豆の海岸を北上していく。
天気予報では静岡県は大荒れの天気とのことだったが、相模湾に面している東伊豆は天城山が雨雲をせき止めてくれたのか、おおむね晴れていた。
海を見ながら気持ちよく車を走らせる。
途中気持ち悪いものも見る。

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なにか悪いことでもしたであろうゴリラを見た頃はすでに4時を越えていた。
6時に熱海到着。
2年前に来た時は夏の終わりの閑散とした熱海で寂しい気分になったが、一週間違うだけで街の印象は全然違った。
コンビニは海から帰ってきた客であふれかえっていた。

湯河原でお茶を飲んで休憩し、あとはひと息に東京方面へ。
国道1号の平塚から北上し厚木に抜けるルートをとる。
2年前はそのまま横浜市内に突入し、渋滞に巻き込まれえらい目に遭った。
厚木を通ってわかったが、2年前は横浜市内ルートのせいで3時間はロスした。

10時に帰宅し、荷物を下ろしてから車を返す。
海に入れたのは良かったが、昨日ではなく今日東伊豆の海に入った方が良かったかもしれない。
だが、雨という悪条件の割に、ポイントポイントでは天気運が良かったのでよしとしよう。