宴会で知り合いに会う

寝苦しく朝を迎える。

仕事、その後の様子を見守りつつ、次は何をするか考える。
考える間は黙っているのだが、仕事をしている時は喋ってしまう。

仕事後、新宿西口の「薩摩八郎」で、仕事先の送別会。
10月に辞めたBさんがメインゲスト。

Bさんはチームのために身を粉にして働いていた。
辞めたことに関して恨みもなにもない。
だけど冗談でよく仕事中に、
「それもこれもBの野郎のしわざだよ」
とあおって、遊んでいる。
「こんどの送別会はBの奴をチョコレートリンチしようぜ」
そう言うと、同僚のkくんはチョコのお菓子を色々買ってきた。

宴会が始まり、kくんはBさんに「この野郎」と言いながらお菓子を押しつけた。
Bさんは笑っていた。

会が始まって間もなく、マスク姿の男性が入り口のふすまを開け、中をじろじろ見ていた。
誰だろうと思った。

飲み放題ということで座はくだけていき、送別会ではなくストレス解消の飲み会みたいになっていった。
色々な人と話したかったので、その展開は残念だった。

飲み会が終わる頃、廊下でナベさんとバッタリ会った。
隣の部屋で9月の公演の精算会をやっていたらしい。
「塚本さんに似た人がいるんで、どういうことかなと思って」
「じゃあさっき中を覗いていたの、ナベさんだったんですか」
風邪をひいてマスクをしており、なおかつ帽子をかぶっていたので、こちらからは誰だかまったくわからなかったのだ。
ナベさんのほかに一石君もいた。
一石君ならすぐにわかったかもしれない。

12時帰宅。