夏の終わりの飲み

 7時半に起き、小金井に向かう。
 廃材の片付けや、カーペット処理などの作業が残っているのだ。

 9時過ぎに小金井着。
 まずはカーペットに粗大ゴミシールを貼って収集場所に出す。
 9年ぶりに畳を見た。
 雑巾で拭き、今度は表にある木の廃材を徹底的にのこぎりで切断し、燃えるごみとして出した。
 ごみ収集車が来る前にすべてのごみを出す。

 コンビニでコーラを買って飲みながら、がらんとして部屋を撮影する。
 次は誰が住むんだろう。

 部屋を出て郵便局に行き、郵便物の転送手続きをしてから西荻窪へ戻る。
 今度は新しい部屋の片付け作業をした。
 どこから手をつけていいのかわからない有様だ。
 とりあえず、荷物をひとつひとつ解いては整理、解いては整理する。

 2時間作業しえ汗だくになったのでシャワーを浴びる。
 お湯の蛇口のゴムパッキンが劣化しているためか、蛇口からお湯が染み出す。
 ホームセンターに行って新しいのを買ってこないといけない。

 夕方4時、再び小金井へ。
 市役所に行き、転出証明をとり、健康保険の残額を清算する。

 再び小金井の部屋に行き、掃除機をバッグにしまう。
 まだちょこちょこと荷物が残っている。
 あと1回来る必要があるだろう。

 西荻に帰り、荷物を降ろしてから再び着替え、久我山まで歩いていく。
 そこから井の頭線で五反田へ行く。
 レトロな居酒屋にて、伊織姐さん、山崎と3人で飲む。
 「つかもっちゃん久しぶり!」
 姐さんは相変わらず元気そうだった。
 いまやタバコもやめ健康そうで、旦那さんが育児もちゃんと手伝ってくれる環境にいるためか、若返ったみたいだった。

 3時間ほどその店で飲む。
 山崎は昨年エキストラのバイトで姐さんと知り合った。
 楽しそうにおしゃべりする二人を見て、人の縁は不思議なものだなあと、電気ブランのソーダ割を飲みつつ思った。

 10時過ぎに二人と別れ、井の頭線で久我山へ。
 車に乗った兄ちゃんが、道路工事で一方通行をふさがれて怒鳴りまくっていた。
 確かに、どうやってもとの道を戻ればいいのだと思う。

 久我山からだとうちまで歩いて20分弱かかることがわかった。
 まあ、歩けない距離じゃない。
 早く自転車を買おう。

 コンビニに寄って11時過ぎ帰宅。
 シャワーを浴び、本の入ったダンボールをゆっくりと解きながら、ゆったりと過ごす。
 スペースも、ほんの少しだけ空きができてきた。