転換制限時間

 昼の2時過ぎに劇場入り。
 音響チェック後、夕方からきっかけ合わせ。
 仕事の関係で、仕込みから初日までべったりと劇場にいることができず、小屋に入るまで密かにハラハラしている。

 マグの仮チラシを智美が挟み込みにきてくれた。
 他にも、王子小劇場関連のチラシ挟み込みに、玉山さんがくる。
 よそのチラシを挟み込む代わりに、王子のも一緒に挟み込むという、いわば営業活動だそうな。

 きっかけ合わせ。
 台本にない暗転が結構あり、それに伴う転換の稽古も平行して行う。

 一番心配していた転換2カ所がなんとかうまくいきほっとする。
 しかし、劇場退出時間が迫り、土壇場で最後の暗転転換がうまくいかず。
 明かりが入った瞬間、小道具撤去作業真っ最中のアツシオ君が目を丸くして舞台ど真ん中にいた。
 もはや、調整する時間はない。
 残りは明日に回すことにし、退出する。

 夜11時帰宅。
 ラストの転換をどうしようか考える。
 音楽の一番いいところで明かりを入れたいのだが、前奏部分をカットする方法と、何小節かずらす方法がある。
 宮崎さんは、
 「イントロを伸ばせないか試してみます」
 と言ってくれたが、曲のタイプから考えて難しかろう。
 明日の現場次第だが、何小節かずらすのが一番無難かもしれない。
 あるいは転換そのものを簡略化して、現在の時間内に収まるようにする方法もある。
 アツシオ君がやっていた転換は、チェス盤をはけること。
 このチェス盤を舞台に起きっぱなしにしたらどうなるかを試してみないといけない。
 だが、上舞台での女囚達も、時間が間に合いそうにないと言っていた。
 現状の時間内では難しいかもしれない。