GEのトップになるということ

 ジャック・ウェルチ『わが経営』下巻読了。
 時期CEO、つまり後継者選びの章が最も面白かった。

 候補者は最終的には3人に絞り込まれた。
 いずれも、後継者として恥ずかしくない実績と能力の持ち主である。
 選ばれるのはたった1人。
 選ばれなかった2人は、会社を辞めなければならない。

 いくらか救いはある。
 世界最大の企業であるGEの、時期CEOの最終候補者に選ばれたということは、ヘッドハンターが放っておかないという事実だ。
 他の会社のCEOに引き抜かれるのは時間の問題なのだから、GEに残る道理がないというわけだ。

 巻末には、見事に新CEOの座を射止めたイメルト氏に毎年暮れに送ったメッセージが載っていた。
 「おめでとう。すばらしい年だった」
 ではじまり、次の年の目標が提示されている。
 鍛え上げられ、選び抜かれ、極限まで磨き抜かれた人間が、リーダーとして選ばれたのだとわかる。
 リーダーになったイメルト氏は、CEO就任後も自らのリーダー道を極め続けている。
 ここまでくると、億万長者というより、求道者といった方がいい。

 この季節、寒さのためジョギングができない。
 昨年9月から4ヶ月もの間、ずっと芝居の演出ばかりしていたので、体を動かす機会が全然なかった。
 9月に稽古が始まったばかりの頃は、演出していても体がうずき、動きたくて仕方がなかったが、そのうち座っていることに慣れてしまった。
 11月のマグ稽古でも、自分のジョギング時間が稽古時間や打ち合わせ時間を削ってしまうため、走り込みを一切しなかった。
 結果、去年の6月頃にはパンパンに膨らんでいた腿の筋肉がすっかり落ちてしまった。

 せめて筋トレでもしようと思い、昨日の夜、インナーマッスルを鍛える運動をした。
 そのため、今日はほんの少し腹筋が痛かった。

 夜、シャケのバター焼き、豆腐のみそ汁、とろろ芋、納豆キムチ食べる。
 暖かくなってきたようだ。このまま春になってしまえばいいが。
 春まではあと2ヶ月。