梅の日

 朝9時起き。
 シャワーを浴びて外へ。
 図書館で本を返し、荻窪駅から新宿へ。
 湘南新宿ラインの逗子行きに乗る。

 1時間ほどで鎌倉へ。
 梅見のために来たのだが、鎌倉へ来たらまず最初にキャラウェイでカレーを食べることにしている。
 開店早々に行かないと、小一時間待ちの行列になってしまうのだ。

 エッグカレーを食べた。
 気のせいかいつもよりライスの量が少なかった。

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 鶴岡八幡宮を東へ。
 宝戒寺にて、満開の梅を見る。
 咲き誇った花が滝のようだった。

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 渋滞する道路を東へ歩き、荏柄天神社へ。
 おみくじを引く。
 末吉。
 しかし、書かれている内容はそれほど悪くなかった。

 道を鶴岡八幡宮の前まで戻る。
 結婚式をやっていたカップルを遠くから盗撮する。

 踏切を越え、海蔵寺へ。
 豊富なえさのため巨大化したリスが、電線から屋根、屋根から木へと伝っていた。
 でかいリスは、気持ち悪いものだ。

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 そこから北鎌倉に抜けるまで、道を二回間違える。
 坂道を二回上り下りするはめになり、体力を消耗した。
 荏柄天神社近くにある頼朝公の墓に詣でなかったためのプチたたりか。

 やっと正しい道を見つけたが、そこも険しい坂道だった。
 キャラウェイのカレーで得たカロリーはたちまち底をついてしまった。

 東慶寺できれいな梅の並木を見る。
 いすに座って一休みするが、足の裏が脈打つのがわかった。

 喫茶店でコーヒーでも飲もうかとうろうろするが、目当ての店は見つからず。
 歩き通して疲れていたこともあり、早めに帰ることにする。

 夜、Let’s Noteで日記を書く。
 バッテリーのみでどのくらい動作するのかを確認した。
 エディタのみ起動させて文章をうつだけなら、6時間近くは保ちそうだった。
 ただ、キーボードはDynabookの方が打ちやすい。
 小型化で、キーの形が横長になっており、それに慣れるまで時間がかかりそうだ。

 『徹子の部屋』の森繁スペシャルをビデオで見た。
 初回放送時のゲストで、もちろんその時の放送も収録されていた。
 当時60代に入ったばかりだが、話し方は極めてしっかりしており、老いを感じさせない。
 以降、何回もゲスト出演をしているが、70代までは衰えを感じさせない話術を披露している。
 80代に入るとさすがにしゃべり方がスローになる。
 惚けてるんだかいないんだかわかならい微妙な線を行ったり来たりしている。
 だが、90歳近くになって再び盛り返すところがすごい。
 82歳の時より、87歳の時の方が、滑舌・声量ともに良いのだ。

 映画監督・シナリオライターの新藤兼人さんは、確か森繁とほぼ同い年だ。
 この人も、いまだに現役のシナリオライターとして仕事をしている。
 生きることが書くことになっている。

 森繁の場合は、生きることが演じることになっている。
 カメラの前で名調子の台詞を吐く時、20歳は若く見える。
 老人特有のよいよい喋りでは決してなく、萩原朔太郎の詩をさらっと吟じたりする。
 それがまた、実にいい。
 焚き火にあたって酒を飲みながら聞く、長老の昔話といった趣がある。