4勝3敗で決勝へ。

 強い風が吹いていた。
 西荻の部屋は構造上風をもろに受けるため、今日のような日は窓が音を立ててゆれる。

 昨日失敗したカレーは、水で薄めてから小麦粉でとろみを付け直したら、ややまともな味になった。
 昼、それを食べる。

 コーヒーを飲んでいたらお腹が痛くなってきた。
 起きてすぐカレーを沢山食べたせいか。

 椎名誠が若い頃琵琶湖でキャンプをした時の話。
 寝ぼけて夜中に目を覚まし、カレーを食べた翌朝、40度近くの高熱を発してダウンしたそうだ。

 起き抜けに食べるカレーや、寝ぼけて食うカレーは、体に害があるのだろうか。
 お腹をさすりながらそんなことを考えた。

 WBC準決勝見る。
 3度目となる日本対韓国戦。
 6回まで両チーム無得点で進んだが、7回に代打の福留が2ランホームランを打って均衡が破れた。
 日本はこの回一挙5点を入れた。

 試合は日本が6対0で勝利した。
 上原の好投や、打線の爆発など、持ち味がようやく出た試合だったと思う。
 だが、予選を含めて同じチームとの対戦が3回もあるのは異常だ。
 予選から無敗だった韓国が、今日の1敗だけで敗者として去らなければならないのは、チャンピオンを決める戦いのルールとしてお粗末過ぎる。

 朝鮮日報の記事によると、高校野球のチーム数が4000以上ある日本と比べて、韓国は50と少ししかないらしい。
 圧倒的人的資源の差を思うと、今日の日本の1勝は喜ぶべきだがはしゃぐべきではない。
 逆の言い方をすれば、韓国に2連敗しなかったら、WBCは日本人の注目をこれほど集めなかった。
 プロレス的発想でいえば、韓国によって日本の良さが引き出されたわけだ。

 夕方4時半からジョギング。
 風が強いので、もしも寒かったらやめようと思って外に出た瞬間、ものすごい追い風に押されて100メートルも走ってしまった。
 そのまま4キロ弱走る。
 風より砂埃がすごかった。

 夜、酢ラーメンを作る。
 スープに豆板醤と胡椒を加えてとろみをつけ、とき卵を入れる。
 酢は丼に入れておき、一緒に煮込まない。

 隙間風に混じって、砂が部屋に吹き込んでいた。
 床と畳を雑巾で拭いたら土汚れをふき取ったみたいに黒くなった。
 窓の隙間は可能な限りテープでふさいでいるのに、一体どこから吹き込んでくるのだろう。
 窓の左右には隙間テープを貼っている。
 だが、開け閉めで常にこすれる上下の辺には貼っていない。
 どうやらそこが怪しいようだ。
 それから玄関のドアも。

 隙間テープ貼りは昨年末に行ったのだが、もう一度徹底的に貼りなおした方がよさそうだ。
 夏は冷房費の節約にもなるらしいし。

 賢いチンパンジー・アイとアユムを研究している、京大霊長類研究所のサイトを見た。
 数字を順番に指差し、100円を自販機に入れてジュースを買うことができるらしい。
 アユム君はアイの息子で、彼も母親の実験を見ているうちに、数字当てができるようになっていた。
 このまま何世代か続いたら、そのうち人間になったりして。

 大人のチンパンジーは大きい。
 握力は200キロくらいあるらしいから、ヒョードルでも勝てないかもしれない。
 体躯はゴリラの方が大きいのだが、ゴリラは植物とか昆虫など、栄養価の低い小さなものしか食べないのに大使、チンパンジーはアカコロブスという猿を捕まえてばりばり食べたりする。
 気性はチンパンジーの方が荒いようだ。

  1. こばやし より:

    WBCの日本決勝進出、なんか腑に落ちないなーと思ってましたが、ドカさんの日記読んで納得しました。
    誤審問題やらなんやら、基盤のしっかりしてない試合は見ていてノレませんねえ。

  2. ドカ山 より:

    >こばやし さん

    もし日本が負けてたら、
    「あの大会はおかしい」
    と侃々諤々だったことでしょうがね。
    優勝してしまえば、
    「色々おかしい問題もあったけど、
    それはこれから良くしていけばいい」
    という意見が主流になってますから。

    でも、日本チームが優勝してそうなるのは、
    愛国心とかいう以前に、日本人の本能ですからね。
    だから恥じることなく、本能の赴くままに、
    「日本優勝バンザイ!」
    と叫ぶわけです。
    私もそうです。